「誰も書かなかった古代史ミステリ」(武光 誠;学研)
邪馬台国問題について要点を解説。立場が公平でわかりやすいです。
神武東征伝説、蘇我氏の謎、鎌足の百済王家出身説、任那日本府の謎、倭の五王、磐井の乱、継体天皇の謎・・・など、まあよく聞く話ですが、じつにわかりやすくまとめてあります。このへんは「武光節」ですね。
壬申の乱は王朝交代というのは井沢さんの「逆説の日本史」でも同意見でした。もう定説化したのでしょうか。
日本書紀は藤原不比等の圧力で、内容が著しく歪んでいるということです。朝○新聞と同じですね。
最近の旧石器捏造事件の顛末もまとめてあり、私はここが一番ためになりました。どれがホントウの遺跡でどれが捏造だったかごっちゃになっていたので。
この本、2006年刊行。ペーパーバックスで定価
500円。これも BOOK・OFF で 105円で買いました。