09.03.31(火) 

 


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    ◆ざあます

     東京の山の手言葉で「ざます」とか「ざあます」とかいうのがありました。今はほとんど死語のようですが。

     関西の上流家庭ではそういう言葉は使いません。

     「ざます」は「そうでございます」の略でしょうが、もともと「ありんす」と同じ吉原でのくるわことばということです。
     くるわことばというのは、全国各地(地方が多い・・・東京の場合は主に東北の寒村)から集まった遊女が、方言をうかつに話さないようにとの目的で教え込まれた遊郭の中だけの業界用語です。

     なぜ、上流階級に広まったかというと、おそらく遊女がお大尽に身請けされて奥様に収まったことがあり、交流のあった東京の上流階級の婦人に広まったのだと思います。明治の元勲なんかの成り上がりもの(生まれは最下級の武士なのに爵位を持っているとかね)は結構芸者とかその手の女性が大好きでしたものね。

     関西のほうで「ざます」も「ありんす」も使う人がいないのはそういうことがまれであったのでしょう。
     成り上がりが少なかった(あったが上流とは認めてもらえなかった)だけでなく、結婚も実益重視であったからでしょうか。



 

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