09.04.01（水）　

　29万4300ヒット！　カウンタが壊れていますが、どうもありがとうございます。

◆闇の弁慶

　中津文彦さんの「闇の〜」シリーズの１冊。

　２回目を読了しました。１回目のときより感動は大きかったですね。

　歴史から葬り去られている弁慶法師を主人公にして源平の戦いを描いています。
　ただ、有名な源平合戦は富士川の戦いを除いて、ほとんど出てきません。舞台はその前段階です。

　闇の殿と呼ばれるフィクサーが弁慶たちのパトロンで、この本では脇役の義経や藤原秀衡の人生に関わっていきます。
　以仁王や源三位頼政もいいように利用されただけのようで、哀愁を誘います。

　私はこの本で、十三湊の重要性に気づかされました。
　天下の偽書とされた「東日流外三郡誌」に中津さんなりの光が当てられていて、ほっとします。