「隋唐演義〈2〉隋の煬帝ノ巻」(田中芳樹 編訳;中公文庫)
第一巻のときも不思議に思ったのは、あの広大な中華帝国で好漢たちがどうやって広範かつ親密なネットワークを作っていたかということです。インターネットや携帯電話のない時代に。
実際は違っていて、行きあたりばったりに集合離散を繰り返していたのでしょう。運良く生き残って功成し遂げた一握りの好漢たちが話のネタにされて、つじつま合わせを繰り返されて、このような物語が形成されていったものと思います。
でもまあ、真実は1つとは限りませんし、楽しめばいいですね。