「隋唐演義〈3〉太宗李世民ノ巻」(田中芳樹 編訳;中公文庫)
ついに煬帝が殺されてしまい、たくさんの群雄が割拠します。
隋を簒奪した宇文化及も、悪名高い王世充も、誉れの高い竇建徳も、李密も破れ、最後に買ったのは李淵というか息子の李世民です。
李世民というと皇帝になってからは家康のようなタヌキオヤジになってしまいますが、この巻ではりりしい青年武将として書かれています。北方異民族鮮卑の血を引くと言われており、戦はうまいわ、人間的魅力にあふれるわで、非の打ち所のない人物として描かれています。
ちょっと違和感ありすぎですね。でも第一巻の主人公、秦叔宝も李世民の旗下に入ってしまいましたし、賢君として納得しないといけないですかね。
さて第4巻はどうなるのでしょうか。第5巻はすでに
BOOK・OFF で入手してあるのですが、第4巻にはいつ巡り会えますでしょうか。