09.06.30(火) 

 


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    ◆読書

       「日本の「医療」を治療する!」 (武井義雄;日経プレミアシリーズ新書)

       アメリカでは医者は日本よりずっと多いですが、仕事はずっと少ないのです(それでいて収入はずっと多い)。
       雑用はほとんどないからでもあります。アメリカでは医師に雑用はさせませんし、医師も雑用は拒否します。

       日本はなんでも医師に判断を押しつけることが多いのです。
       昔当直していたときも、頻繁に電話番(事務員)に起こされて指示を要求されましたっけ。

       それは、日本の医療行政が医師をサポートするそのような職種を規定して育てていないからです。医師を1人作るよりそういうパラメディカルスタッフを増やして医師の雑用を減らす方が医師の正味の労働時間を増やすいい手なのです。雇用も増えるでしょうし。

       一番の問題は日本の医療行政が医師以外の人によって決められていることでしょう。プロの集団が、その領域の非プロによって決められたことをきっちり遂行するわけはありません。どんな業界でもね。



 

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