またまた
Atom の話です。そうさ、僕らはアトムの子供さ。
Atom とはインテル製の省電力プロセッサのシリーズ名です。
性能を1%向上させるのに要する電力は1%のみというのが
Atom の開発コンセプトです(通常のプロセッサは
2-3% 必要)。
Silverthorne 系列と Diamondville
系列があり、前者の方が省電力性が高いです。TDP
は前者で0.65〜2.4W、後者で 2.5〜8W。
この中で最も演算性能が高いのは
Diamondville 系列の Atom330 です。2コアでハイパースレッディング対応ですので、疑似4コアです。
Atom330 はバラ売りはされていなくてマザーボードにハンダ付けにされて売られています。ですからマザーボードの名前(D945GCLF2
など)で注文しましょう。
Atom プロセッサは内部的にはインオーダー実行、投機実行なし、深いパイプライン(16段)というのが特徴になっています。
インオーダー実行、投機実行なしとしたのはトランジスタ数を節約するため(省電力、省スペース、低価格化)ですね。
パイプラインが深いので、これからは高クロック版を展開してくるはずです。現行で
1.6GHz しかありませんから 2.8GHz くらいまでは簡単に上げられるでしょう。インオーダー実行で投機実行なしですから、動作周波数を2倍上げても性能が2倍上昇するわけではありませんが。
現行版ではメモリコントローラが外付けで、しかも
PC2-533(PC-4200) しか使えないことがメモリアクセスの足を引っ張っているのですが、次世代の
Atom はメモリコントローラを内蔵することになるようです。おまけにグラフィックチップも内蔵するとか。
グラフィックチップはたぶん性能が悪いものしかつかないでしょうから期待できないとしても、現行よりましならありがたいですね。
しかし、メモリアクセスが速くなれば
Celeron の存在意義がなくなるのでは?
次の
Celeron はじつは内部は Atom だったりして。
もしそうなら名前はセレロンよりもコバルトやウラン(アトムの弟妹)を思わせる名前の方がよいのではないでしょうか。 コバラン? コルラン?