10/15 の日経新聞にY医科器械さんが携帯端末での遠隔画像診断システムを発表されているのが載っていました。
値段を見るとシステムの値段は結構高いですね。我々の普段使っているシステムよりも高いですし、読影料も我々よりかなり高いです(緊急症例だからか?)。それに読影端末も安いけど有料だし。
携帯電話を使ったシステムはすでに何年も前に見たことがあります。こういうものは転送速度が遅く、画面に表示できる情報量も著しく少ないので、読影方法の主力にはなりえません。
ほんとうに特殊な場合(読影医が出張中に救急の症例だけを読んで口頭でアドバイスをするといった場合)だけに使うべきものです。最近の学会会場では使っている人をたまに見ますが、学会以外ではほとんど使わないと言うことです。
我々が使っているイーサイトのシステムはパソコンベースですが、インターネット経由で使えますので、当然携帯用のノートパソコン(Windows、Linux、Mac)で無線LANさえあれば、屋外でも読影できます。それに特殊なソフトは要りません(インターネットのブラウザのみ)ので、どんな非力なパソコンでもネットに繋がっていれば少なくとも携帯電話よりは快適に読影が可能です。
画面に複数枚の画面が高速に表示できますし、キーボードでまともな所見が書けます。
なぜ携帯電話で読影をしないといけないのでしょうか。
え、パソコンを持ち運ばず携帯電話しか持っていない状況があるだろうって? 家族でショッピングセンターに買い物に行くときとか?
その場合は電器売り場のパソコンをそっと使うのだ・・・(ウソです。こんなことはしていません)?
ま、緊急用のオプションとしては有用でしょうね。