「「スーパー名医」が医療を壊す」(村田幸生:祥伝社新書)
第5章では「Tomorrow 〜陽はまたのぼる」。
でも冒頭に槍玉に挙げられるのはマンガ「島耕作」。
「(ただのおじいちゃんのように診察されたけど)実は××会社の会長と知ったら、(あの医者)驚くだろうな」
というセリフがあったが、残念ながら医者が驚くことはない
とすぱっと書いてあります。
そのとおりです。相手が何者であろうと何の関係もありません。
相手が天皇陛下のときはさすがに言葉遣いに気を遣うでしょうが。^^;
普通の病気の金持ちと難病の一文無しなら、普通の医者が情熱を燃やすのは後者に決まっています。
前者の場合などは「忙しいのでこっちは早く治したいのに、患者がワガママで自制心がないから(言うことを聴かず)治るのが遅れるのだ」とか「忙しいから治ったら来るな」と思うことがほとんどです。
日本では保険で、病気の治療にかかるお金はきちんと決められていますから、病人のフトコロぐあいは無関係。ですから金持ちを優遇することはまずありません。保険の利かない自由診療なら別ですが。よほどお金の好きな医者しか自由診療はしません(あとは保険診療を取り消された医者くらいか)。
島耕作、私はほとんど読んだことがありませんが、どこか面白いのでしょうか。