仏様たちが井戸端会議をしています。
「そう言えばあそこにある菩提樹は樹齢はたかだか 1000年だって? ちょっとヤバいんじゃないの」
「いいの、いいの、人間のヤツら誰も気づいていないよ」
「ところで、あそこの菩薩サマはよく働くねえ。ミロクくんだったっけ」
「彼は 56億7千万年後にお勤めがあるからねぇ」
「57億6千万年後の間違いだろ」
「ほんとはね。56億7千万年後の人間たちがそれを知ったら、あと9000万年も待てねぇ〜と悲しむゾ」
「そんなこと知るかい。整理券でも渡して、また来い、って言うだけさ」
「ミロクくん、大変だねぇ。彼はボクが思うに、菩薩の中でも5本の指に入るすごいヤツだね」
「おい、千手観音、そのたくさんのいったいどれの手の指に入るんだい?」