◆遠隔画像診断のレベル
昨日が中国人問題だから、ついでにお話するのではないですが、テラーク(というかその前身のMIC)は高いレベルの遠隔画像診断を最初から目指してつくりました。儲け優先ではない、ということです。
まだ形もないころ、元・京大教授がわれわれに向かって
「遠隔画像診断なんか退職してからやるものや。
若いうちはもっと出世のことを考えろ」
とか言って反対していました。
確かにそのころの遠隔画像診断は企業が読影医を雇ってやらせているものが多く、レベルという点ではあまりいい噂を聞きませんでした。
元・京大教授でもこの程度の認識ということは、逆にこれはレベルの高い遠隔画像診断グループを作るチャンスと思いました。
幸いなことに優秀な読影医は身近に山ほどいました。そのうちの一握りのものだけでも、集まって真剣にやればあっというまにトップレベルに行くはず。モチベーションをうまく保てば離脱者は減り、おそらくますます人が集まると思いました。
ということで最初は夜間の自宅読影を数人でやっていたのですが、西村一雅先生が「病院を辞めたい」と言って来られたときに、2人で高槻遠隔画像診断センターをつくり、昼夜両方の体制に発展し、現在にいたっています。開業時間中の救急読影、二次チェックなどは早い時点で達成できました。
次は託児所でも作りたいところですが、まだだいぶ先のことかな。