◆ 村さ来て犯人を斬れ!
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「KAIKETSU! 赤頭巾侍」
(鯨 統一郎;徳間文庫) |
鯨統一郎のユーモア時代劇。このまえ
BOOK・OFF でたまたま見つけて購入。
主人公が強すぎるソコツものであったり(すぐ人を殺す)、小田左右衛門丞和正がオダカズマサの歌の一節をつぶやいたり、ツボをはずした控えめな笑いがいつもの鯨節のようで、安心して読めます。
ネタばらしはいやですが、後書きにも書いてあるので・・・
主人公はいきなり真犯人を殺してしまいますが、そこに小田和正の旦那が現れて実はこいつは犯人ではないようだと言う。そこから主人公は必死になって考えて適当なこじつけを言うが、それがたまたま当たっており無実になる、めでたしめでたし、というのがいつものおきまりのパターンで、そういう物語が8編並んでいます。
実生活にはなんの役にも立ちませんが、結構はまってしまいます。