◆ 検察の中の演出家
いやあ、びっくりしました。大阪地検特捜部の主任検事前田恒彦が証拠品の改竄を行っていた事件。
ファイルの日付の書き換えは専用ソフトを使うか、パソコンの時刻設定を変えて行うかでしょう。いずれにしろ偶然そうなるというものではなく、故意でしか起こり得ません。
日本の刑事事件は起訴されれば
95% 有罪と確定される、と言われていましたが、今回そのカラクリが明らかになったということで、記念碑的な事件になるでしょう。
証拠品を自分の考えたシナリオに合わないと改竄するなんて、まるで小説家か演出家のよう。
それで有罪にされる容疑者はたまりません。
しかも上司も知っていた、と。
TV局のオエライサンが自局のプロデューサーが業者からリベートもらって豪遊していても咎められないのは自分も昔からやっていたことだと言いますし、歌舞伎界の重鎮が若い役者が隠し子を作り放題でも咎めないのは自らのスネにもキズがあるからでしょう。
同じような構図が検察官の世界にもあるとすれば、上司も含めて過去に取り扱った裁判を検討するする必要がありそうです。
悪いことをするほど出世するなんて、マルボウや(賄賂工作のうまい)建設会社と同じということですもんね。