今日はJR乗りませんでした。^^;
仮想空間計画
(創元SF文庫) ジェイムス・ホーガンの「仮想空間計画」を読了しました。最初はイマイチで途中でほおっておいたのですが、途中から急に面白くなりました。最初は主人公が白痴に近く、だんだん自分の置かれた状況を把握していくという点で「アルジャーノンに花束を」に似ています。最後は痛快なるハッピーエンドになるのはホーガンものの典型なのが異なりますが。 この小説、コンピュータの中にバーチャルワールドを作り出し、その中に人間をほり込もうというプロットです。しかもそのバーチャル世界のなかでは時間が
200倍に進むという設定です。これって使い方を変えると余命半年の人に
100年の新しい人生を提供できることになりますね。500万円くらいでこれが体験できるとすると不治の病をかかえている人でオカネを喜んで払う人はいっぱいいると思いますね。赤ちゃんからやり直す人はそんなに多くないでしょうが、20歳から40歳の人生を5回提供できれば、みんな納得して払うのではないでしょうか。あと半年の命でない普通の人はそれこそ嫌になるくらい多様な人生を生きられることになります。1回しかない人生がいいか、何回でもやり直せる人生がいいか、さてどっちがいいのでしょう? これも小説のネタですね。
99.10.20(水)
ジェイムズ・P. ホーガン James P. Hogan
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