用語解説
- オムニスキャン
- シェーリングの「マグネビスト」、ブリストルマイヤーズ(発売後エーザイと共同で販売)の「プロハンス」に次いで発売された第一製薬のMRI用造影剤。一般名はガドジアミド。シリンジ製剤あり。適応が広く、浸透圧や粘度が低く、シリンジも上質で使い易いなど、MRI造影剤としては弱点が全くないと言っていいほど優れている。ただし、造影効果や副作用発現率は他2剤と同等である。元へ戻る
オムニスキャンの立体構造
(中央のオレンジ色の原子がガドリニウム)
- マグネビスト
- シェーリングが発売した世界初のMRI用造影剤。シリンジ製剤あり。適応が広く、現在のシェアはトップ。ただし浸透圧や粘度が高く、静脈外に漏れたときは疼痛が強い。シリンジも手応えが硬くて、翼状針によってはジョイントがはずれるなど使い勝手はいまひとつ(現在シリンジを改良中だそうである)。
- プロハンス
- シェーリングの「マグネビスト」の次にブリストルマイヤーズが発売したMRI用造影剤。現在はエーザイが一社で販売する。シリンジ製剤はいまのところなくバイアルのみである。当初適応が神経系(脳・脊髄)に限られたためか、多くの病院では採用されていないようだが、現在は腹部などにも適応が拡大されている。浸透圧や粘度が低いために使い易く、静脈外に漏れたときも疼痛が少ないなど、製剤としてはかなり優れている。(シリンジ製剤の発売が待たれるが、その予定はない)
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