2017/11/05(日)ざあます言葉

山の手言葉のうち、いわゆる「ざあます言葉」は元は地方出身の娼婦に教えた廓言葉が元になっています。

江戸時代の飢饉の多くは冷害によるもので、このため東北地方から多くの女性が売られて江戸に来ました。
売られなかったら餓死、売られたら生きながらの地獄を見たわけですね。

ざあます言葉は売られる途中に女衒に教えられたとか、映画で観た記憶があります。

なかにはたくましく生き抜いて娼婦から商人や上級武士の妾になったものもいたので、庶民が金持ちの女はああいう言葉を使っていると誤解して真似しだし、明治以降は上流階級の女性言葉として定着していったんですね。

「あなた、遊女上がりですか?」と一度訊いてみたいものですネ。
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