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いやぁ、みなさん、相変わらず景気悪いですね。私もいつもながら給料安いですわ。週2回食べている 300円のうどんを週3回にすべきか検討中です。ま、公務員なので景気が良くなってもあまり変わらないのですが、もう少し余裕のある暮らしをしたいですね。 日本では昭和 30〜40年代にほとんどの開業医が薬を公定価格の1割程度で仕入れて、バカスカ出しまくって儲けていたために、医者は高収入という「常識」ができあがってしまいました。 少し大きい病院では高額な検査機器を持ち立派な入院設備もあるので、一見儲かりそうですが、高額な検査というのはあまり多くの人数をさばけない割にランニングコスト・メンテナンスに多くのお金(年間数百万円のことが多い)をとられます。入院設備を維持するのにも看護婦やパラメディカルの人員をたくさん雇ったりしないといけません。 さて、クイズです。私は来月40歳。市立病院の放射線科部長ですが、いくらもらっているでしょう。
いかがでしょうか。え、「名ばかりの部長」ですって。そうですね。^^; こんなわけで高校の同総会で他職種の同級生と会うときには、給料の話になると黙って下を向いてしまいます。でもこうしていると、みな医者は高収入という「過去の常識」にとらわれているので、「反感を買われるから黙っているのか」と思ってくれます。結局ありのままに白状しますが、誰も信じません。安月給では友達もなくすのでしょうか。 しかし、開業医がバカスカ儲けていた時代、公立病院の医者の給料はどうだったのでしょう。まさか下がるということはないので、今の私たちよりも額面は低かったということでしょうね。しかもインフレ時代ですから今よりつらかったのではないかと。それを考えると・・・でもやっぱりうかばれんわっ。 結局、過去の開業医(一部ということにしておきます)の悪行のおかげで「医者は高収入というジョーシキ」ができてしまい、この伝説をマスコミ(特にTVドラマがいか〜ん)が、アホの一つ覚えのようによく調べもせずに毎日のように吹聴して日本国民の不信感をどんどん増長しているのです。 これから医療は荒廃の時代を迎えます。このテーマ、一回で終わらせるのはあまりに重いので、これからもたびたび取り上げようと思っております。 参考資料:「日本の医療を問いなおす」 鈴木 厚 著(ちくま新書)他 |
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