2017/08/15(火)『遠隔画像診断起業への道』 No.5
いつもありがとうございます。
遠隔画像診断医師事業組合テラークの岩崎康です。
宛てにお送りいたしております。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
前回は「1億円もらえるならたいていのことはなんでもやるよね」という話をしました。
独立してからは ●千万円ほど年収が上がったので5年もかからずに1億円余分に稼げちゃいました、という話なんです。 私は15年ほど前に独立したので、それから1億円を2回おかわりしたことになります。
心のリミッターをはずせば、たいていのことはなんでもやれるはずです。
遠隔画像診断の起業形態
今回は遠隔画像診断の起業形態についてお話しします。
遠隔画像診断で起業するというと、昔はシステムがなかったので、
1. システムを開発する
2. システムの運用
という業務がどうしても必要でしたが、現在はシステムがありすぎるくらいありますので、システムはあるものを利用して、
3. 読影事業のみ
という簡単な形態もできるようになりました。
4. 以上のいくつかあるいは全て
というのももちろん可能です。
1. 「システムを開発する」の問題点
遠隔画像診断システム自体を開発するやり方です。
昔はこれを作りたくて会社を始めた人をよく見ました。
でももはやシステムはありすぎるほどあります。
これから入り込む余地は少ないですし、新規参入(特に医療以外の会社)もいまだに多く、最初うまくいったとしても後はジリ貧ということが多いです。
できたシステムを病院あるいは医師に売るのは通常の企業や個人に売るのと違い、非常に難しいです(もちろん通常の企業や個人に売るのも簡単ではありませんが)。
病院特に公立病院はあらかじめ許可された業者としか取引しません。
相当のセールススキルを持った人でも病院相手の取引は難しいです。
2. 「システムの運用」の問題点
ASP的発想で、自己あるいは他社の開発したシステムを売り切りにせずにサービスとして提供して課金することです。
これも競合がどんどん増えています。
大手が乗り出してくれば淘汰される可能性が高いです。
読影事業と組み合わせてやっているところもありますが、組み合わせるメリットが乏しいと思います。
3. 「読影事業のみ」の場合
システムは外注で、読影事業のみを行います。
メンバーは医者のみですみます。
このためリスクは極限まで下げられます。
多少の事務業務が発生しますが、事務業務も外注すれば、めんどうなことはほとんどしなくてすみます。
4. 「以上のいくつかあるいは全て」の問題点
大したリスク分散にはならず、それぞれのリスクが加算されるだけのことが多いです。
リソースを揃えておくのに固定費がかかってしまい、なかなか損益分岐点を超えません。
私の方法
以前の私は1、2,4の形態を模索しましたが、結局ものになったのは3です。
現在は医師のみの組合「LLPテラーク」と、その事務を担当する事務員のみの株式会社「ラドアシスト」に分けて運用しています。
医師と医師以外のスタッフはマインドから給与体系からなにからなにまで違うので、一つの組織で運用しようとすると必ず歪みや確執が生じるからです。
結論
ということで、業務を読影のみに集中すればするほど、リスクは少なく、より効率的に稼げるようになります。
次回はどういうシステムを採用すべきかお話する予定です。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
2017年2月8日16時26分43秒 水曜日
発行責任者: 岩崎 康
連絡先: enkakugazousindan@gmail.com