コーヒーの産地
主要なコーヒーの産地をまとめてみました。
アジア・オセアニア
■パプア・ニューギニア
ゴロカとマウントハーゲンが二大産地で、どちらもアラビカ種。
■ハワイ
日系移民によりコーヒー栽培が始められた。
ハワイ島西部のコナ地方で採れるハワイ・コナが有名で、シャープな酸味がある。
■スラウェシ島(インドネシア)
南西部の標高1200mの高地であるトラジャ地方で採れるものをトラジャという。
カロシやメナドも同島の別地方で採れ、有名。
■スマトラ島(インドネシア)
マンデリンが有名だが、北部(アチュ地方のタケンゴン)でガヨ・マウンテンが生産される。
■ジャワ島(インドネシア)
ジャワ・アラビカも有名だが、なんといってもジャワ・ロブスタ(水洗式)で知られる。
■インド
アラビカ・ロブスタともに水洗式の豆をプランテーションと呼ぶ。ただし、プランテーションA(ABCの3グレード)はアラビカしかない。
アフリカ・アラブ
■エチオピア
アラビカ種の原産地。非水洗式が主なので外見は不良だが、味はよい。
生産地ではハラーが有名で、この大きな粒を「モカ・ハラー・ボールド・グレイン」という。
他の品種としては、「モカ・シダモ」、「モカ・ジマ」が有名。
■ケニア
アラビカ種のみ。高地で生産される。
豆の大きさによりAA・AB・C・E・TT・T・UGに分ける。AAが最高級。
■タンザニア
ブルボン、ケント、ブルーマウンテン種などを生産。
キリマンジャロ山の斜面で生産されるものをキリマンジャロという。
ケニアとほぼ同じ分類を採用し、AAが最高級。
■ウガンダ
原産地に近いのでロブスタ種がほとんどだが、水洗式アラビカ・非水洗式アラビカも生産される。
■コートジボアール
リベリカ種の原産地であるが、ロブスタの生産量も世界一。
独自品目としてアラビカとロブスタとの交配種「アラブスタ」がある。
■イエメン
モカ・マタリが有名。非水洗式で外見はすぐれないこともある。
高級品としてゴールデン・マタリがある。
モカはサウジアラビアの輸出港(170年ほど前に砂で埋まってしまい閉港した)の名称で、伝統的に品種名の先頭に冠される。
中央アメリカ・南アメリカ
■ブラジル
世界一の生産国。ほとんどがアラビカ種で非水洗式である。
サントスはその出荷港。
■コロンビア
世界第二の生産国。水洗式アラビカに限れば世界一。
メデリン・アルメニア・マニサレスなど産地を冠したものが有名。
エスメラルダ(エメラルドマウンテン)は東南部の高地産優良品。
輸出用の名前としてはエキセルソ・スプレモなどがあり、エキセルソは標準品でスプレモが高級品。
■ペルー
アンデスの山岳地帯で生産。
ペルーHG(high-grown: 高地産の意味)が輸出用。
■メキシコ
高地水洗式の豆が有名。
標高で格付され、上からアルトゥーラ・プリマラバド・ブエンラバドとなる。
■グァテマラ
産地としてサンマルコスが有名。
アラビゴ・ブルボン・ティピカ・マラゴジッペ(巨大種)などが栽培品種。
標高により7等級に分けられSHBが最高級。
■エルサルバドル
標高により3等級に分ける。
SHGが最高級。
■ホンジュラス
ここも標高により3等級に分ける。
SHG(strictly high grown)が最高級。
■コスタリカ
ここは産地により太平洋側・大西洋側・その中間の3つに大別し、太平洋側・大西洋側は標高により3等級に分ける。
太平洋側ではSHB(strictly hard bean)が最高級。
大西洋側ではHGA(high grown atlantic)が最高級。
中間部は等級分けをしない。
太平洋側の高地産が最高級であり、コーラルマウンテンはその代名詞的存在。
■キューバ
ハイチから移植された。
豆の大きさで分類され、よい順からETL・TL・ALに分ける。クリスタルマウンテンは高級高地産品種である。
■ジャマイカ
東部高地で採れるブルーマウンテンで有名。
中部山岳地方ではハイマウンテンを生産。
低地産はただのジャマイカと呼ばれるが、ブルマンより見た目がいい。