コーヒーとは
アカネ科常緑樹「コーヒーノキ」の種子のこと。
花は白く5つの花弁あり。その芳香のために「アラビアのジャスミン」と言われる。
赤い果実はサクランボに似ており、「チェリー」 と呼ばれる。
果実の構造は外から次のとおり: 外皮−果肉−内果皮−銀皮−種子
種子は普通2個が向かい合っているために半球状をなし、フラット・ビーンと呼ばれる。
まれに1個しか入っていないことがあり(不分離による、枝先に多い)、丸豆(ピーベリー)と呼ぶ。
コーヒーの品種
50種以上の亜品種がある。
同じ品種でも栽培地により品質が異なり、名称も変わることがある。
一般に、高地産の豆は低地産に比べ、固く酸味が多く品質が良い。
輸出積出港によっても名前が変わるのはご承知のとおり(ブラジルサントス、モカ)。
主なものは以下にあげる3種である。
◆アラビカ種(アラビアコーヒーノキ Coffea arabica)
エチオピア原産 数十の亜品種あり 世界の7割を占める 収穫量にムラあり
◆カネフォーラ種(ロブスタ種 コンゴコーヒーノキ C. robusta)
コンゴ原産 低地栽培が可能 収穫量多い 苦みが特長 酸味なし
◆リベリカ種(リベリアコーヒーノキ C.liberica)
コートジボワール原産 主にヨーロッパに出荷 収穫量は多いが品質はあまりよくない
コーヒーの精製
果実から種子を取り出す工程には大きく分けて次の2種類がある。
◆乾燥式
まず天日乾燥 後で脱殻 茶褐色 穏やかな酸味と円熟した苦み
◆水洗式
果肉除去 水洗 天日乾燥 淡緑色 表面がつややか 酸味に富む