変り種コーヒー
コーヒー産地からの輸入に不安が生じたとき(たいていは戦争、特に世界大戦)に、古くからいろいろなものがコーヒーの代用として試され、現在も使用されているものもあるようです。
以下に例をあげます。
- ドイツ・フランス産のチコリー( キク科の深根性多年草)の根
- ナタマメの豆
- ギンゴウカンの種子
- 北アメリカ産のツキヌキソウの果実
このうちチコリーは子供のときに親父がたくさんの缶を買ってきたので、私はよく飲みました。
なるほどコーヒーらしき味はするのですが、コクは皆無であり、朝鮮人参を混ぜたような後味の悪さには閉口した覚えがあります。
この前、神戸のハーブ園に行ったときに植えてあるのを見ました。
以前、後輩のN先生がハワイ土産にコーヒーを買ってきてくれたのですが、その中に奇天烈なものが混じっていました。
袋を開けるとコーヒーではなく、チョコに似た甘いニオイ。飲んでみるとなるほどコーヒーらしき味はしますが、ニオイとミスマッチ。
袋をよく読んでみるとなんとマカデミアナッツを煎ったものでした。ハワイではスーパーに売っているほどポピュラーなものらしいです。
モンキーコーヒーというのもあり、これはブラジルやインドで作られています。
サルの排泄物に混じっている種子を集めたもの。
なんとも言えない風味があるそうな。
サル高貴なお方のものだからかな。
同種のものでジャワ島で大山猫から作るタイガーキャットコーヒーというのがあります。
ジャコウネコのもの( コピ・ルアク )も有名ですね。