小原古邨のデジタルアート 200点
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美術
Etsy.com をぼーっと見ていたら、大好きな小原古邨のデジタルアート 200点というのがたった 587円で売られていました。
購入すると、ダウンロードページへのリンクが書かれた PDF がもらえ、リンク先の Google Drive からちょうど 200点の JPG ファイルへのリンクが表示されました。
いちいち手でダウンロードしないといけませんが、安いので文句は言えません。
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売主はオランダ アムステルダムの My Design Is Fine という業者のようです。
どうやって入手したのでしょうか。
美術館や図書館に勤務していてデータを抜き取ったのでなければ自分でスキャンしたのか。
72DPI もしくは 96DPI のデータが多いのと、JPG という非可逆画像であるのは気になりますが、普通に見る限りは問題ありません。
*
小原古邨について、chatGPT に説明してもらいましょう。
小原古邨(おはら・こそん、1877–1945)は、明治末から昭和前期に活躍した日本画家・木版画家で、とくに鳥や花、動物を描いた花鳥版画で知られています。
現在では海外でも評価が高く、英語圏では Koson Ohara の名でよく知られています。
後年には「祥邨(しょうそん/Shoson)」の号も用いました。
東京国立近代美術館にも多数の作品が所蔵されています。
古邨の作品の特徴
いちばん大きな魅力は、写実的なのに、画面がとても詩的なことです。
鳥の羽毛や植物の形はかなり正確に観察されている一方、背景を大胆に省略し、余白を広く取ります。
そのため、一羽の鳥や一本の枝が非常に印象的に浮かび上がります。
たとえば、
-
- 雪の枝にとまる雀
- 月夜の鴉
- 藤と小鳥
- 柳と白鷺
- 川蝉とかきつばた
- 紅梅と鳥
- 鯉や金魚
- 梟、鷹、雁、鴨
といったモチーフを好んで描いています。
東京国立近代美術館の所蔵作品にも《鴉二羽と月》《川蝉とかきつばた》《雉鳩と枝垂れ桜》《瑠璃鳥二羽と南天(雪中)》《鯉三匹》などがあります。
特に美しいのが「余白」
古邨らしさを理解するうえで重要なのが、何も描かれていない空間です。
画面いっぱいに花や鳥を詰め込むのではなく、
枝が画面の端から伸びる
↓
鳥が一羽だけいる
↓
その周囲には広い空間が残る
という構図をよく使います。
この余白によって、風、寒さ、静けさ、朝夕の空気まで感じられるようになります。現代のグラフィックデザインにもかなり通じる感覚です。
木版画としても非常に繊細
古邨の作品は単なる日本画の複製ではなく、多色木版ならではの表現が重要です。
《鴉二羽と月》は多色木版で、東京国立近代美術館所蔵品は37.6 × 23.3cm。《川蝉とかきつばた》も多色木版で36.0 × 24.2cmです。
作品では、
ぼかし摺りによる空や霧のグラデーション、
淡い灰色・藍・青緑・茶色を中心にした色調、
羽毛や葉脈の細い線、
雪や月光を紙の白で表現する方法
などが効果的に使われています。
そのため写真を見ると一見シンプルですが、実物はかなり繊細です。
「古邨」「祥邨」など名前が違う理由
小原古邨について調べると、
小原古邨
小原祥邨
Ohara Koson
Ohara Shoson
など複数の名前が出てきます。
これは別人ではなく、基本的には同じ作家です。号を使い分けていたためです。国立美術館のデータベースでも「小原祥邨(古邨) OHARA, Shoson (Koson)」と表記されています。
日本より海外で知られていた時期が長い
古邨の版画は輸出向けとして海外で流通した作品が多く、日本国内よりも欧米のコレクターの間で早くから知られていました。
そのため現在でも海外の美術館やオークションでは、
Koson Ohara
で検索するとかなり多くの作品を見ることができます。
これは川瀬巴水や吉田博などの「新版画」の作家たちにも共通する部分がありますが、古邨の場合、とくに花鳥画に特化した新版画系作家として見ると理解しやすいです。
古邨の絵を一言でいうなら
私は、
「静かな一瞬を切り取った、近代版の花鳥画」
と考えると分かりやすいと思います。
江戸時代の浮世絵ほど線が強くなく、日本画ほど重厚でもない。写真のような観察力を持ちながら、構図は極端にシンプルです。
特に、
縦長画面
大きな余白
斜めに入る枝
一羽または二羽の鳥
淡い背景
季節を示す植物
という組み合わせは非常に「古邨らしい」です。
なお、これまで作られていたような雀・藤・桜・鶏・鯉などの和風画像とはかなり相性のよい作風です。
古邨風の画像を作るなら、「水墨画」よりも、淡色の新版画+精密な鳥+大胆な余白に寄せると、それらしくなります。
*
Etsy.com には葛飾北斎や川瀬巴水などのデータもメガパックで売られているので、引き続き入手してみる予定。
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