高橋克彦の浮世絵ワンダーランド
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最終更新日:2026/07/26
読書
2000年10月に出版された高橋克彦の浮世絵本。
古本屋で見つけて買いました。
高橋克彦の本は歴史小説(主に東北が舞台)と浮世絵関連のエッセイが有名ですが、この本は後者のうちの1册になります。
*
本書は浮世絵を「美術作品」として眺めるだけでなく、江戸時代の人々にとってどんな役割を果たしていたかをわかりやすく紹介する本です。
とくに、浮世絵が有名人の訃報を伝える「死絵」のような情報メディアでもあり、双六絵のような遊びの道具でもあったことに注目し、当時の暮らしや娯楽と結びつけて読み解いています。
普通の浮世絵は「人物画」か「風景画」を思い浮かべる人が多いでしょう。
ちょっとマニアな人は枕絵でしょうか。
でも有名人が亡くなったときに生前の姿を「死絵」として、ニュース記事のように世間に周知するような使い方もされていたのです。
すごろくや羽子板に貼るシール、なぞなぞ、トリックアートなどさまざまな形態のものが 探せば容易に発掘できるのです。
簡単に言うと、この本は「浮世絵は鑑賞するだけの絵ではなく、江戸のニュース、雑誌、広告、遊びのメディアでもあった」と教えてくれる内容です。
浮世絵のディープな世界を、具体例を交えながら楽しく理解できる入門書だといえます。
*
この本の表紙のカバー(上図)も浮世絵からとっています。
金魚の墨絵に見えますが、これは対の1枚なんです。
もう1枚はこれに色がついており「ほんとうはこんな絵だよ」という解答になっているという「遊び絵」です。
ちなみに本書のカバーをはずしたら表紙にそれが描かれているという仕掛けがなされています。著者(あるいは編集者や装幀者)のアイディアでしょうね。
解答は・・・おどろきの「たぬきのキン●マ」 なんです> こんな絵
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