韓国と日本がわかる最強の韓国史 / 八幡和郎
公開日:
:
最終更新日:2024/12/19
読書
八幡和郎先生の朝鮮半島史。
地図もところどころに挿入されており、非常によくわかるのが特長。
*
辰韓は秦の移民が多く移り住んだ地域といい、12カ国からなり、そのうちのサロ国が新羅になったといいます。
新羅の王は入れ替わりが多く、初期には倭人出身の王もいたとか。
新羅が唐を引き込んで百済と高句麗とを倒させ、やがて新羅が唐を駆逐したのです。
その後は、後高句麗と後百済とが台頭し、後高句麗から出た高麗が朝鮮半島を統一。
その後は李朝が主君である高麗を滅ぼして、朝鮮国を建国という流れです。
*
支配者がコロコロ変わり、以前の王朝の縁故者や遺物などは跡形なくすというのは伝統芸です。
このため、歴史的に貴重な資料も少ないので、ドラマなどでの捏造が横行しています。
*
これ以外にも韓国や北朝鮮との問題なども結構詳しく載っています。
システミックな知識を得ることが歴史教育にはなにより必要ですね。
ということで、こういう体系的な本の一読をおすすめしたいです。
*
ちなみに奈良県の山下知事が無料で K-POP ライブを奈良公園でやると決めたことが話題になっています。
無料と言っても費用は県の支出、つまり税金。
「奈良と韓国、忠清南道とは 1400年前から交友があるから」とかそんなことをおっしゃっているが、韓国は当時影も形もなかったし、新羅の後継国家を自称しています。
当時大和朝廷(奈良)と仲が良かった百済は、新羅の策略で唐に滅ぼされたのです(忠清南道は百済の故地)。
つまり、この知事は旧友を滅ぼしたヤツの子孫と仲良くすべきと言っているということで、人としてどうなのか 疑問に思います。
まあ、天武朝では百済がなくなったので 新羅からの入貢を短い期間受け入れたことはあったわけですが、新羅からもたらされたもので日本に貢献したものはほとんどなかったわけで 形だけの友好に過ぎなかったですね。
###
関連記事
-
-
湯けむり浄土―花輪大八湯守り日記 / 高橋 義夫
湯けむり浄土―花輪大八湯守り日記 (中公文庫) 高橋 義夫 中央公論新社 2
-
-
FXじゃなくても24時間、世界中に投資できる〜GIT(海外指数先物取引)のススメ〜 / 橋本清志
★☆☆☆☆(わざわざ買うまでもない本) 著者はトレーダーズ証券代表取締役社長。
-
-
FX予測のプロフェッショナルがついに書いた!FX7つの成功法則 / 吉田 恒
FX予測のプロフェッショナルがついに書いた!FX7つの成功法則 posted
-
-
ウルトラマン研究序説
ウルトラマン研究序説―若手学者25人がまじめ分析 科学特捜隊の組織・技術戦略を検
-
-
暴走と崩壊が止まらない! 仲良く自滅する中国と韓国 / 宮崎正弘, 室谷克実
暴走と崩壊が止まらない! 仲良く自滅する中国と韓国 posted with a
-
-
富裕層がおこなっている資産防衛と事業承継 / 高島一夫, 高島宏修, 立石守, 今吉貴子
★★★☆☆ スイスのプライベートバンクの内容紹介と事業承継という直接関係のない2つについて
-
-
「攘夷」と「護憲」―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥 / 井沢 元彦
「攘夷」と「護憲」―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥 (徳間文庫) 井沢 元彦
-
-
「文系バカ」が、日本をダメにする -なれど"数学バカ"が国難を救うか / 高橋洋一 (3)
「文系バカ」が、日本をダメにする -なれど”数学バカ”が国難を救うか (WAC
-
-
没落金持ち1000人に学ぶなぜかお金が逃げる人 大きくたまる人 / 立川 昭吾
没落金持ち1000人に学ぶなぜかお金が逃げる人 大きくたまる人 没落金持ち10
- PREV
- ゴーゴーカレー 選べる 3食セット
- NEXT
- 大谷翔平の成功の秘密







