「震災大不況」にダマされるな! 危機を煽る「経済のウソ」が日本を潰す / 三橋貴明 (1)

「震災大不況」にダマされるな! 危機を煽る「経済のウソ」が日本を潰す 「震災大不況」にダマされるな! 危機を煽る「経済のウソ」が日本を潰す

三橋貴明

徳間書店 2011-06-25

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★★★★☆

三橋貴明さんが、東北大震災直後に書いたまっとうな経済本。

当時はデフレのど真ん中で、巨大なデフレギャップ(過剰な供給)があったのです。

そのために予算を適当に調整してあげるだけで、復興に順当に使われ、在庫の解消、被災地での雇用の増加、インフラの整備や冗長化などに回され、そちらに流れたお金が日本中に灌流し、うまくいけばデフレの解消にも繋がるはずだという、まっとうな説。

さらに、その予算は国債発行でまかなえばうまくいくが、税でまかなえば消費が落ち、効果が半減するというご指摘。

当時の首相がアホ缶だったのでそうなりませんでしたが、アベちゃんだったら、今頃アベノミクスという言葉もなしに、日本は自然に好景気を邁進していたかもしれません。

*

国債発行を非常にいやがる政府や財務省。

三橋さんの他の本にも書いてありますが、国債バブル論を展開しているのは外資系金融機関の関係者が多く、彼らは投資家に国債を買わせずにその分海外投資をさせて自分たちの手数料を増やしたいだけ。

国債発行でなく財務省が増税したいのは、「軽減税率」という武器を手に入れて、軽減税率適用をエサに業界に天下るため、と喝破しておられます。

どちらも実にわかりやすい手口ですねえ。

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面白く、ためになるところが多い本なので、あと2,3回に分けて紹介します。

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