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「震災大不況」にダマされるな! 危機を煽る「経済のウソ」が日本を潰す / 三橋貴明 (3)

公開日: : 読書

「震災大不況」にダマされるな! 危機を煽る「経済のウソ」が日本を潰す 「震災大不況」にダマされるな! 危機を煽る「経済のウソ」が日本を潰す

三橋貴明

徳間書店 2011-06-25

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★★★★☆

前回、前々回の続きです。

日本のインフラについて

  1. 日本のインフラはいずれも老朽化しており、新しい耐震基準を満たしていない道路、橋、トンネルばかり。
  2. 諸外国と比べても高速道路網はスカスカで、いざというときの迂回路も少ない。
  3. 東北大震災でも唯一の高速道路が分断化され、陸路は封鎖されました。
  4. トンネルや橋と比べると公共事業の中で最も簡単に安価にできるのが道路。

 

ということで、景気を持ち上げるためにもっと道路を造れと言うのが三橋さんの主張。

確かに公民館、バッハホール、空港などを作るよりはるかに割にあいます。

公務員も日本はほかの国に比べても少ない(自衛隊を加えても)。

お粗末な公務員も多いのですが、大半の公務員はまじめな人たちです。

公務員がいるので失業者が増えずに住んでいるという真理もあります。

でもまあ、私が考えるには、一部の公務員が問題なので、問題な公務員を排除して新たに補充するシステムを作ることが必要でしょうね。

それができればもう少し増やしてもよし。

日本のダムは数こそ多い(2000個あまり)が、総貯水量は 300億トンしかなく、中国の三峡ダム1個に及ばない。

ダムがないと水害で人命を失う地域がまだあり、かわりにスーパー堤防を作らないといけなくなるが、堤防の方が範囲が広いので高額になってしまう。

ダムはむしろ足りないくらいであると著者は説きます。

ダムは国有のものと電力会社所有のものが入り混じっているので管理が厄介ですが、それはまた別の問題。

余談ですが、中国の三峡ダムは長江(いわゆる揚子江)にかかる世界最大のダムです。

ある台湾人は、「中国と戦争になったらあのダムをミサイルで攻撃して長江下流に大洪水をおこしてやれば安上がりで効果的」 とどこかの本に書いていました。

 

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