なぜ日本だけがこの理不尽な世界で勝者になれるのか / 高橋洋一
公開日:
:
最終更新日:2019/06/06
読書
KADOKAWA (2017-04-28)
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★★★☆☆
「理不尽なことなど世の中に存在しない」と言い切る高橋洋一の本。
データは数字化して処理して感情を廃して分析すればいいだけとおっしゃいます。
2017年4月発売で、まだトランプ大統領が誕生したばかりのときの本ですが、すでに2年後の今をある程度予見できています。
沖縄問題
沖縄在日米軍の犯罪率は 0.11%で、沖縄県民の犯罪率は 0.27% とか。あらら。
オスプレイの事故率は 1.93 で民間航空機のそれは 0.07。確かに高いが、軍用機と民間交通機関を比べるのは合理的ではありません。オスプレイが代替する大型ヘリ「シースタリオン」のそれは 4.15。オスプレイはヘリに比べ航続距離や速度が圧倒的なので、代替するのに何ら問題はない。
日本の赤字問題
「国の負債」がマスゴミに取り上げられていますが、国は政府と国民と企業から構成され、彼らの言う「国の借金」はじつは政府の借金。
しかも資産を差し引かない負債総額。
資産を計算に入れて、子会社の日銀を連結すれば日本政府の純負債は GDP比 で 20%程度。中央銀行を連結するのは世界各国では当たり前。
で他国と比べると、アメリカは 65%、イギリスは 60%。
政府の負債だけを問題にするように財務省が誘導しているのは、政府の資産の中に天下り団体への貸付や投資(合計約 200兆円)が含まれているから。
これらが売却可能とわかると困る(売却されると民営化され天下りできなくなる)のであります。
だから政府の負債だけを問題にして 「1000兆円を超えた、増税しかない」と言わせているわけ。
もし財務省の言い分が正しければ、銀行の預金残高は銀行の負債(預金者に対する負債)なので、預金残高の多い”優良”メガバンクほど破綻しやすいということになるよね。
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