初期の遠隔画像診断
公開日:
:
最終更新日:2025/08/08
医療
私は遠隔画像診断を 1997年頃より始めました。
28年も前やないかい。
当時は ISDN のダイアルアップが主だったインターネット経由での画像送信がちらほら出たあたり。
そのときは比べるものがなかったのですごいと思いましたが、いまから考えると笑う気にもなれないひどいものでした。
もっと高速な回線を使えばなんとかいけたかもしれませんが、月額 15万円くらいだった専用線はとても引けませんでした。
*
ということで よく利用していたのは、宅配便などでのフィルム送付、CD-R 送付といった方法でした。
大切な患者情報であるフィルムや CD を院外に出すなど、現在ではセキュリティ問題にかかりそうですが、昔はおおらかでした(そんな議論もありませんでした)。
*
その後、1999年頃より某プロバイダの自宅読影をインターネット経由で始めました。
当初は ISDN、数年後に ADSL に換えました。
回線が遅いため、あらかじめ画像をすべて転送しておいてもらいます。
夕方から転送が始まり、夜にそれを読むという時間的制限の多い苦行でした。
その後のネットの飛躍的進歩がなければ、嫌になりやめていたでしょう。
*
それにしても光ファイバーの時代になるまで、かなり無駄な時間を過ごしていたようです。
こういう苦労を知らない若い人がうらやましい。
###
関連記事
-
-
エボラウィルスに効くクスリ
日本産のエボラウィルス特効薬 「アビガン®錠200mg」のエボラ出血熱向け生産について という
-
-
画像診断管理加算バブルの崩壊の影響
画像診断管理加算の施設基準の厳格化 今回の改訂で他の施設に読影を依頼している施設は、画像診断管
-
-
イーサイトのシステムの利点(2)
続きです。 イーサイトヘルスケアの遠隔画像診断システムのほかの利点を紹介します。 病診連携に
-
-
韓国の新型コロナウィルス検出キット
韓国の新型コロナウィルス検査体制について日本のマスコミがよく取り上げていますね。 先日も TV
-
-
「努力は報いを受ける」ことも
昨日の記事” 「努力は必ず報われる」は間違い ”で書き忘れたのですが、努力の方向自体が間違ってい
-
-
原始舌下動脈遺残のMRA
* この10年間で3例目ですが、原始舌下動脈遺残です。 原始三叉動脈遺残はしょっち
-
-
新型コロナウイルス 10万人あたり感染者数の推移 国別
「新型コロナウイルス 10万人あたり感染者数の推移 国別【動画でわかる統計・データ】」という You
-
-
「ワクチンで治療する」という言葉
TV でアナウンサーやコメンテーターなどが、「ワクチンで治療する」と言ったりしている場面を見ますが、






