性染色体について
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医療
日本の皇室が男系(男系男性だけでなく男系女性もあった)であることについて議論が沸き起こっています。
男系女性もあったので完全な女性差別というのはあたらないと思いますが、不完全な差別には見えますね。
女性天皇(男系・・・父が皇室に生まれた男性)はピンチヒッターとして一代限りで、8代(重祚があるので 6人)あります。
もしその子に男子があり、これが即位したとすると女系男性天皇となりますが、父は皇室以外の人間ですから、新たな天皇はそちらの系統出身ということになります。
藤原氏(財力、武力は天皇家を凌いだ時期も長かった)は娘を皇室に嫁がせてその子を天皇にすることには心血を注ぎましたが、藤原氏に皇室から嫁をもらって生まれた子を天皇にすることはしませんでした。できたのにしませんでした。自分たちがもし皇統を乗っ取って前例を作ればそのうち他の誰かに乗っ取られ、今の自分達の有利な立場をすべて失うと考えたのでしょう。
「たまたま男系できただけ」とか言う人は無知ですね。裏に男系のシステムを守るすごい努力があったのです。
ヨーロッパの各王国の歴史を見ると、女系相続もありなので、各国王家は互いに婚姻関係を結んでおり、嫁入り先の国を嫁の親父や兄弟が継承権があるからと乗っ取ってしまった例がいくつもあります。
乗っ取りの過程で他の国も継承権を盾に乗り込むため、継承戦争が起きることもままありました。
そういう国では王家が断絶するだけにとどまらず、継承戦争が起きれば国力も疲弊しますし、国民も迷惑(死んだり資産奪われたり)します。
ということで、男系相続には国同士の大きな戦争を防ぐという社会的効果もあります(皇室内部での小さな相続争いは別)。
女系天皇賛成者の中には継承戦争を引き起こして日本を乗っ取ってしまおうと考えている人もいるのではないかなと私は勘ぐっております。あ、何人かの顔が浮かびました?
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さて、ここからが本題です。
性染色体の Yのみが父から伝達されるため、男系には科学的(生物学的)裏付けもあります。
性染色体に限れば 男性の Y染色体は父から、X染色体は母から受け継がれます。
先ほどの皇室の話で言えば男性の Y染色体は父からしか受け継がれないので男系を守れば始祖の Y染色体は受け継がれる(女性天皇の御代を除く)わけです。
どの王朝でも始祖が最も偉いわけですからこれは非常に重要と言えます。
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さて、ここからが本題の本題です。
女性の性染色体は父母それぞれから1本ずつもらい、どちらかは不活性化されます。不活性化されずに女性らしさが代ごとに倍々に増えていけば、どんどんヒトと違うものになっていきますからね。
女性の性染色体の片方の Xは母由来ですが、もう片方の父由来の Xは 父の母つまり父方の祖母由来なんです(男性の Y染色体は父から、X染色体は母から)。
つまり、娘は性染色体においては母あるいは祖母の正確なコピーなんですね。
父親から見ると、娘は母や祖母にすごいシンパシーを感じているのに父に対しては一向にその気配がないなと思えますが、それはこのことが関係しているのかも。
もちろん体染色体においては半分が父から受け継いでいるので顔や体型が似ているのは当然あるいは救い(?)ですが、女の情念といったものは「お父さんには全然関係ない!」のですね、科学的にも。
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