鬼哭の城 / 滝口康彦
![]() |
鬼哭の城 (新潮文庫) 滝口 康彦 新潮社 1994-08 |
*
佐賀県出身、在住の滝口さんの時代小説短編集。
滝口さんは佐賀県出身なので、自然に鍋島藩の話が多くなっていますが、鍋島藩は藩祖が主家(竜造寺家)を簒奪したため、儒学(朱子学)を推奨することはできませんでした。
それで生み出されたのが葉隠ですね。
幕府よりも藩を絶対権力として徹底させるために作られた洗脳書の葉隠。
そのためか滝口さんの小説は侍残酷物語(アホ殿のおかげで家臣が大迷惑する)といった様相を呈することが多いです。
*
今回も鍋島藩の話が多いですが、それ以外の藩も登場。
最後の2篇の「鬼哭の城 」、「その名は常盤」が司馬遼太郎チックで面白いです。
###
関連記事
-
-
本当にヤバイ!欧州経済 / 渡邉 哲也 三橋 貴明
本当にヤバイ!欧州経済 渡邉 哲也 三橋 貴明 彩図社 2009-10-23
-
-
読書の時間 創作の時間
* よく、「そんなに本を読む時間がありますね」 と言われますが、細切れの時間を利用しているだけ
-
-
中国壊滅 / 渡邉哲也
中国壊滅 渡邉 哲也 徳間書店 2015-07-31 売り上げランキング : 4
-
-
金持ちになるための濃ゆい理論 / 上念 司 (2)
★★★☆☆ 前回の記事「金持ちになるための濃ゆい理論 / 上念 司 (1)」の続きです
-
-
ストレス脳 / アンデシュ・ハンセン
★★★☆☆ 以前の記事「スマホ脳 / アンデシュ・ハンセン」の続編です。 スマホ能の
-
-
「日本ダメ論」のウソ マスコミ・官僚にダマされるな! 日本は崩壊しない! (知的発見!BOOKS) / 上念 司
「日本ダメ論」のウソ マスコミ・官僚にダマされるな! 日本は崩壊しない! (知的
-
-
貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
★★★☆☆ まだ全部読んでおりませんが、非常に面白い本です。 貧困がどうしてなくなら
-
-
常時接続悪のマニュアル
常時接続悪のマニュアル TIP データハウス 2002-02 売り上げランキン
-
-
新華僑のスゴい仕事術 / 陳 海騰
新華僑のスゴい仕事術 陳 海騰 徳間書店 2011-12-28 売り上げランキ
-
-
さらば、自壊する韓国よ! / 呉善花
★★★☆☆ オ・ソンファ(呉善花)さんの本。 2017年の本で、ムン・ジェイン(文在寅)
- PREV
- とっておきのクラシック(5)ピアノ
- NEXT
- エレガンス・クラシック9 オーケストラBEST