鬼哭の城 / 滝口康彦
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鬼哭の城 (新潮文庫) 滝口 康彦 新潮社 1994-08 |
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佐賀県出身、在住の滝口さんの時代小説短編集。
滝口さんは佐賀県出身なので、自然に鍋島藩の話が多くなっていますが、鍋島藩は藩祖が主家(竜造寺家)を簒奪したため、儒学(朱子学)を推奨することはできませんでした。
それで生み出されたのが葉隠ですね。
幕府よりも藩を絶対権力として徹底させるために作られた洗脳書の葉隠。
そのためか滝口さんの小説は侍残酷物語(アホ殿のおかげで家臣が大迷惑する)といった様相を呈することが多いです。
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今回も鍋島藩の話が多いですが、それ以外の藩も登場。
最後の2篇の「鬼哭の城 」、「その名は常盤」が司馬遼太郎チックで面白いです。
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