激動する世界経済! こうして突破できる日本経済 (WAC BUNKO 219) / 宮崎正弘 渡邉哲也 (3)
公開日:
:
最終更新日:2018/09/02
読書
![]() |
激動する世界経済! こうして突破できる日本経済 (WAC BUNKO 219) 宮崎正弘 渡邉哲也 ワック 2015-05-18 売り上げランキング : 641016 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★☆☆(政策のない国会議員はこの本読めば?)
「激動する世界経済! こうして突破できる日本経済 (WAC BUNKO 219) / 宮崎正弘 渡邉哲也 (2) 」の続きです。
中国の東南アジアへの援助は援助とは言えません。要は余った自国の鉄と労働者をその国に輸出しているだけの話。
その国の国民には賃金は落ちませんし、企業にもお金はわたりません。
お金を貸す場合は AIIB(アジアインチキイカサマ銀行)の高金利のものを融通しますが、最初は低利と言っておいて契約後勝手に利子を釣り上げるのが常套手段。
建築現場にチャイナタウンができて中国人ばかり増え、犬や猫、カラスなどが姿を消すそうです。環境も破壊されます。
高速鉄道を輸出する場合は、「無償で作ります」と言っておいて鉄道の運用益は中国がとり、おまけに沿線の土地開発の権利を独り占めしようとするわけです。小林一三の「鉄道+宅地造成+レジャー施設」計画の海外拡張版ですね。要は合法的侵略(新植民地主義)ですね。
日本の場合は、その国の政府と話をつけ、政府の知り合いの有力者の企業を使ってインフラを作り、同時に地元民にお金を落とすわけです。
お金は貸しますが、有利子で返済させるので日本は損はしません。
そのインフラに必要なものはその国でノックダウン生産しますが、キーパーツは日本から輸出します。メンテ業務を担当したりもできます。
最近はマレーシアをはじめ、中国のアコギさにようやく気づいた国が増え、喜ばしいかぎりです(タイは最初から気づいているようですが)。
###
関連記事
-
-
新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか (PHP新書) / 上杉 隆
新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか (PHP新書) 上杉 隆 PHP研究
-
-
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか / 美崎 栄一郎
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス) 美崎 栄一郎
-
-
日本に敗れ世界から排除される中国 / 石平, 黄文雄
日本に敗れ世界から排除される中国 石平 黄文雄 徳間書店 2014-12-20
-
-
経済で読み解く日本史① 室町・戦国時代 / 上念司
経済で読み解く日本史① 室町・戦国時代 posted with amazlet
-
-
FXの最終兵器「SIG」で勝つ! / 阿部よしき
FXの最終兵器「SIG」で勝つ! posted with amazlet at
-
-
Grant's Atlas of Anatomy, International Edition〈日本向けインターナショナル版〉
Grant's Atlas of Anatomy, International E
-
-
世界「最強軍人」列伝 / 青山誠
★★★☆☆ 第二次世界大戦でのルーデル、ハルトマン、シモ・ヘイヘ、ロンメル、グデーリアン、
-
-
半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか―お金は裏でこう動く / 柴山 政行
半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか―お金は裏でこう動く 柴山 政行 幻冬舎
-
-
ビジネス寓話50選 物語で読み解く、企業と仕事のこれから (アスキー新書) / 博報堂ブランドデザイン
ビジネス寓話50選 物語で読み解く、企業と仕事のこれから (アスキー新書) 博報堂
-
-
読むクスリ〈26〉 / 上前 淳一郎
読むクスリ〈26〉 (文春文庫) 上前 淳一郎 文藝春秋 1999-12 売り