家康、江戸を建てる / 門井慶喜
公開日:
:
最終更新日:2023/10/28
読書
この後に書いた『銀河鉄道の父』で直木賞をもらった門井さんの連作短編集。この作品も直木賞候補になったとか。
オタキングが Youtube で紹介していたので、賈って読みました。
*
家康の江戸への位封を題材に、家康がどのように江戸を寒村から当時の 100万人都市に築き上げたかの話で、テーマ別の 5章からなります。
それぞれ、利根川の付け替え、小判鋳造、浄水の新設、江戸城の石垣普請、江戸城(とくに天守閣)造営を扱っています。
オタキングは「文章がヘタ」とか言っていましたが、歴史小説ではこの程度の簡潔な文章はよく見るので気にしませんでした。
それぞれの章の主人公は別々で、第1章を除き武士以外で、一癖も二癖もあるような者ばかり。
今で言えば「理系のテクノクラート」による大都市建造計画であって、「イデオロギー」だけの小役人や「体育会系」の元戦国武士との掛け合いがオモロイです。
読後感もさわやかで、「どうする家康」なんかよりよっぽどためになると思います。
###
関連記事
-
-
韓国人による沈韓論 / シンシアリー(2)
韓国人による沈韓論 (扶桑社新書) シンシアリー 扶桑社 2014-08-31
-
-
小太郎の左腕 / 和田竜
小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3) 和田 竜 小学館 2011-09-0
-
-
日本の地名おもしろ探訪記 / 今尾恵介
★★★☆☆ おもしろ地名には歴史的ゆかりのあるものや難読地名などさまざまなものがありますが
-
-
読むクスリ(3) / 上前 淳一郎
読むクスリ〈PART3〉 (文春文庫) 上前 淳一郎 文藝春秋 1989-0
-
-
街角のタバコ屋はなぜ営業を続けられるのか? / 神樹 兵輔
街角のタバコ屋はなぜ営業を続けられるのか?―日常生活に密着した経済のしくみとカラ
-
-
マンガ中国崩壊 / 波多野秀行 井沢元彦
マンガ中国崩壊 (ゴマ文庫) 波多野 秀行 ゴマブックス 2008-04-03
-
-
ユニオン・クラブ綺談 / アイザック アシモフ
ユニオン・クラブ綺談 (創元推理文庫) アイザック アシモフ 池 央耿 東京
-
-
メモの魔力 / 前田裕二
★★★☆☆(メモではない) 著者独自の「メモ」の取り方が書いてあります。 メモと聞く
-
-
超管理職 / 中谷 彰宏
超管理職 超管理職―「師匠」と呼ばれる上司の法則集 (PHP文庫) 中谷 彰宏
-
-
残念な努力 / 美崎 栄一郎
残念な努力 美崎 栄一郎 青志社 2011-01-20 売り上げランキング :







