雑木林のモーツァルト / 串田孫一
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読書
★★☆☆☆
1993年発売。すでに廃刊。
これも自宅の本棚で見つけて読み返しました。
前回の記事「考える遊び / 串田孫一 」はかなり哲学的でしたが、今回は具象的なエッセイを集めているようです。
少年時の記憶や登山に関する話が多いです。
*
人と花の関わりについて書かれたエッセイが最長でした。
私の「虫と花とは花粉を運んでくれることがあるので相思相愛だが、人と花とは常に片思いの関係」という考えとは似ても似つかない格式高い内容でした。
*
題名になっている「雑木林のモーツァルト」の正体は最後のエッセイで明らかにされます。
雑木林で草笛を吹いていた見知らぬおじさんのことでした。
その章を読む前の段階ではいろいろと深読みしていたので、ちょっと拍子抜け。
*
全体的に深みのある人生を送ってきた人にはなにかしら心打つものもあるかと思います。
つまり、即物的な人にはあまり役に立つ本ではないと思います。
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