*

蔵書の苦しみ / 岡崎武志

公開日: : 読書


★★★☆☆(好きな人にはたまらない)

著者はライターで、古本に関する著書も多いようです。

以前、本の重みで床が抜けた話を書きましたが、この本の第一章がその話でして、串田孫一井上ひさし米沢嘉博の3人が紹介されています。

井上ひさしは 13万冊の蔵書があったそうですが、本を買って来て床に置いたところそれがトドメの一撃で 床が一気に落ちたのを眼の前で目撃したという体験を書いていたとか。

著者も 2万冊を超える蔵書の持ち主だそうで、自宅でも床がそろそろ抜けそうな音(ギシギシ)を聞いてからは 時々まとめて古本屋に引き取ってもらうそうです。

ただ、売ってもすぐに新たに買ってしまうので一向に減らないとか。なんか、ハードディスクがいっぱいになっては必死にデータを他に移してもまたすぐにいっぱいになってしまう人々にも共通する話ですね。

第二章以降は著者が悟った蔵書の理想などを書いていますが、共感できる部分よりできない部分のほうが多かったりします。

本を結構持っているほうの私でもそうなので、普通の人にはさらに理解できないと思います。

彦麻呂がマズいものを食べたときに発する言葉「あー、これは好きな人にはたまらない味だ」をもじって、「あー、これは好きな人にはたまらない本だ」と言っておきます。

###

関連記事

起業の方法

* 遠隔画像診断に限りませんが、起業するには「雇われ人根性」から脱する必要があります。 私はも

記事を読む

女将軍伝 / 井上 祐美子

女将軍伝 (学研M文庫) 井上 祐美子 学習研究社 2001-03 売り上

記事を読む

決定版 中国古典ジョーク集 / 駒田信二 王敏

決定版 中国古典ジョーク集 (じっぴコンパクト) 駒田 信二 王 敏 実業之日

記事を読む

図解 人気外食店の利益の出し方 (講談社+α文庫) / ビジネスリサーチ・ジャパン

図解 人気外食店の利益の出し方 (講談社+α文庫) ビジネスリサーチ・ジャパン 講

記事を読む

結局、勝ち続けるアメリカ経済 一人負けする中国経済 (講談社+α新書) / 武者陵司

結局、勝ち続けるアメリカ経済 一人負けする中国経済 (講談社+α新書) pos

記事を読む

プロ脳のつくり方 / 塩野誠

プロ脳のつくり方 塩野 誠 ダイヤモンド社 2007-04-20 売り上げランキ

記事を読む

必ず目標を実現する「鳥の目」手帳術 / 久恒啓一

必ず目標を実現する「鳥の目」手帳術 久恒 啓一 日本実業出版社 2006-11-

記事を読む

没落金持ち1000人に学ぶなぜかお金が逃げる人 大きくたまる人 / 立川 昭吾

没落金持ち1000人に学ぶなぜかお金が逃げる人 大きくたまる人 没落金持ち10

記事を読む

御聞番―会津藩・最後の隠密 / 高橋 義夫

御聞番―会津藩・最後の隠密 (講談社文庫) 高橋 義夫 講談社 1996-0

記事を読む

ウェブログのアイデア!―プロのライター&編集者が教える、ネタの集め方・読ませ方・見せ方のテクニック / デジビン

ウェブログのアイデア!―プロのライター&編集者が教える、ネタの集め方・読

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【FX】3本の RCI を使った自動売買プログラム (3)

「 3本の RCI を使った自動売買プログラム (2)」の続きです。

2024-11-18 愛車が不調に

一昨日ですが、愛車(BMW 318i)に乗ると警告画面が。

新・臆病者のための株入門 / 橘 玲

★★★★☆ 旧版も読んだのですが、新NISA 対応というだけ

モノラルアンプの価値

モノラルアンプというのはステレオアンプと違い、1つの入力を増幅して出力

喪中はがき

実母が 2024年7月25日に亡くなったので、喪中はがきを出そうと思っ

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑