人工知能解体新書 ゼロからわかる人工知能のしくみと活用 / 神崎洋治
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読書
★★★☆☆
著者はテクニカルライターで、文系にもわかるように説明するのが非常にうまいです。
AI関係の本は著者が研究者(理系)ですと、基礎的な用語については説明なくガンガンぶっ飛ばしていくので、専門でない人間は置き去りにされることが多いです。
この著者の場合は用語の説明はちゃんと押さえているのでわかりやすいです。
ただ、2017年の本ですし、内容的に深いところまでは書けていません。
本の後半は実際の運用例が紹介されており、当時の不十分な能力でも結構人間の業務はこなせるのではないかと思わせます。
Google翻訳も AI をすでに取り入れていたそうですが、いまだに使い物になっていないのはちょっと悲しいですね。
後発の AI 翻訳の DeepL のほうがはるかに素晴らしい翻訳をします。
*
面白い実例は AI による作曲です。
ビートルズ風の曲を作るように求められた AI がディープラーニングして作った歌「Daddy’s Car: a song composed with Artificial Intelligence – in the style of the Beatles」が載っています。
確かにグダグダ感が出ていてビートルズっぽい歌のようにも聞こえます。^^
つまり、ビートルズの曲の特徴を学習し、彼らが作らなかった新しい曲を作ったのです。
亡くなった音楽家の未発表作品を無理やり作るような感じですかね。
じゃあ、忌野清志郎、大滝詠一、吉田拓郎やショパン、大バッハなどでもやってほしいですね。
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