一歩先のシゴト力 / 小阪裕司
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読書
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★★★☆☆
雑誌「The21」で連載していた「もっと力を!!」に加筆修正したもの。
ビジネスに必要な 21種類の力を紹介しています。
まえがきで、矢沢永吉が成功してから「今のノウハウを持ってあのころ(売れない時代)に戻ったらすぐにカタつけられる」と語ったと書いてあります。
確かに成功してから得たノウハウを成功する前に知っていれば楽勝と思いますが、他人のノウハウって案外役に立たないんですよね。
でもまあ、他人の成功ノウハウもちょっぴりあるいはだいぶ助かることがあるでしょう。
それらのノウハウを力として提示してくれているってわけです。
目の前のことをやる力
「目の前のことをやる力」の章では、齋藤孝さんのエピソードを紹介。
大学でレポートを出させるとたまに「オレは天才だ、天下を取ってやる」という学生がいるとか。
齋藤孝先生はそういうときこうひとりゴチるのだそう。
「頼むから天下より先に単位を取ってくれ」
まず目の前の課題を片付けないと先には進めないよ、ってことです。
常識をやぶる力
この章では、我々が大晦日や元旦に感じるあの感覚は明治5年に始まったものだ、と教えてくれます。
それまでは太陰暦だったので年の切り替わりは今の2月。大晦日や元旦にはとくに変わった感情は起きなかったのです。
我々の常識もそんなに由緒あるものでないかもしれない、と考えることが大事という話。
でもビジネスに役立てるのはなかなか難しいね。
見えないものを見る力
この章では、「見えないものを見る力」が必要と。
職人や芸人の世界では、師匠は体系的に一から十まで教えてくれるわけではありませんが、盗もうという姿勢を生じさせて「見えないものを見る力」を養わせていたのではないかと書いています。
結果的に弟子が師匠を追い越すことにも繋がるわけかなと思いました。
師匠が体系的に一から十までマニュアルのとおりに教えて修了証を最後にわたすようなシステムだと、師匠を越える弟子ってなかなか生まれないと思います。
医者の世界でも、新研修医制度や専門医制度ってほんとうはダメなのかもしれないと危惧させる話です。
*
などなど、結構考えさせられるいい本です。
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