誰も書かなかった 黒田官兵衛の謎 / 渡邊 大門
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読書
誰も書かなかった 黒田官兵衛の謎 (中経の文庫)
渡邊 大門 中経出版 2013-07-27 売り上げランキング : 615060 by G-Tools |
★★★★☆(実像がわかってよい)
黒田官兵衛は昨年の大河ドラマになる前から好きでした。
大河ドラマも半分くらいの回は観たように思います。
ドラマは通説を元に描かれていましたが、この本は実像をきちんと考証して書いてありますので、今まで言われてきた官兵衛像とはちょっと異なる意外な事実を知ることができます。
ドラマでは叔父の小寺休夢(演じたのは今台湾で逮捕拘束されている隆大介)が坊主頭だったことにちょっと疑問を感じていましたが、この本では早くに出家していたと書いてあり、謎が解けました。
信長が死んだときに秀吉に「チャンス到来」とささやいたというのも後世の創作とのこと。
あと、ドラマでは通説のとおりに息子の長政が大馬鹿者に描かれていましたが、この本では長政の功もきちんと評価されています。
黒田家の出自、官兵衛の兄弟姉妹、黒田藩の歴代藩主(7代以降は他家からの養子)なども書かれており、なかなかの力作です。
ドラマを観る前に読んでおけばよかったですかね。
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