*

楚漢名臣列伝 / 宮城谷 昌光

公開日: : 最終更新日:2014/03/24 読書

楚漢名臣列伝 (文春文庫) 楚漢名臣列伝 (文春文庫)
宮城谷 昌光

文藝春秋 2013-01-04
売り上げランキング : 61476

Amazonで詳しく見る by G-Tools

宮城谷昌光さんの中国古代史を題材にした小説は大好きです。

この本は今年出た新刊。

と言っても 2010年に出た単行本が文庫化されただけです。

あいかわらず記述に無駄がなく、独特の漢字使用法がリズムの良さを示しています。

この漢字使用法はこの著者以外では見られない独特のものが多く(古典からとっているのでしょう)、まだモノを知らない子供の時に難しい本を読んでワクワクした気持ちが追体験されます。

私は劉邦は嫌いで項羽も今ひとつなんですが、これらの主役以外にあの時代は多数の名臣が活躍します。

この本では次の10人を取り上げています。

張良、范増、陳余、章邯、蕭何、田横、夏侯嬰、曹参、陳平、周勃

楚の范増、趙の陳余、斉の田横を除くと、残りは漢の名臣ですね。

鯨布、韓信、彭越はこの本では省かれています。

劉邦は個人の能力が低いので、たくさんの名臣を必要としたのに対し、超人であった項羽は己の才覚だけで渡ろうとしました。当然、輜重を軽視することになり、戦術レベルでは破格の強さを誇りましたが、戦略レベルでは唯一の軍師である范増を失ってからはどうしようもなくなってしまいました。

能力のない部長のいる病院にはどんどん医師のポストが増え、能力の優れた部長のいる病院は一人医長のままか、あるいは研修医が一人送られる程度であることに似ていますかね。

###

関連記事

子産(1)

子産とは資産の書き間違いではなく、古代チャイナ春秋時代の鄭の国の大臣の一人です。 あの孔子が周公旦

記事を読む

爆笑問題の日本史原論[1]

爆笑問題の日本史原論 (幻冬舎文庫) 爆笑問題 by G-Too

記事を読む

これでナットク!植物の謎(ブルーバックス) / 日本植物生理学会

★★★☆☆ 日本植物生理学会という学会は初めて聞きましたが、この学会のホームページの質問コ

記事を読む

考える遊び / 串田孫一

1992年に出たハードカバー本。 串田孫一氏は哲学者で登山家。 20年以上前に買

記事を読む

デジカメ写真は撮ったまま使うな! / 鐸木 能光

デジカメ写真は撮ったまま使うな!―ガバッと撮ってサクッと直す (岩波アクティブ新

記事を読む

記憶を確実なものにしてくれる IT ツールを一挙に紹介してくれる本

仕事脳を強化する記憶HACKS(ハック) ~ITツールを駆使して”第2の脳”

記事を読む

“脱グローバル化”が日本経済を大復活させる / 三橋 貴明

“脱グローバル化"が日本経済を大復活させる 三橋 貴明 青春出版社 2012

記事を読む

貧しい人々は大きなテレビを持っている

 「世界一シビアな「社長力」養成講座」という本からの話。 この本はダイレクト出版で会員制で頒布

記事を読む

ムーン・ロスト / 星野 之宣

ムーン・ロスト (講談社漫画文庫 (ほ2-5)) 星野 之宣 講談社 2006

記事を読む

宗像教授伝奇考 (第7集) / 星野 之宣

宗像教授伝奇考 (第7集) (潮漫画文庫) 星野 之宣 潮出版社 2004-

記事を読む

ティンガティンガ

ティンガティンガについて ティンガティンガ・アートは、1960年代末

WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)【愛称】ネクスト・ジェネレーション 8月の配当

WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)【愛称】ネクスト・ジ

インベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】

ここで再三紹介しているインベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベ

Zinner症候群

大昔、京都大学の医学部大学院生であったとき(39年ほど前)の話、ある先

白い人が仕掛けた黒い罠:アジアを解放した日本兵は偉かった / 高山正之

★★★☆☆ 著者は元産経新聞記者の高山正之さん。テヘラン・ロ

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑