医療崩壊
2011.3.6(日)
一昨日にも書きましたが、日本の医療の先はまっ暗なのです。
この先高齢者が増えるので自然に患者は増える、医療は日進月歩する、製薬会社は単価の高い薬にシフトする、でも政府は医療費は絶対増やさない、というわけで、結局のところ政府がとれる策は、保険制度を改革するか、病院の収入を減らすことしかありません。
保険制度は絶対死守でしょうから、後者でしょうね。
病院の収入が減ればどうなるか。
削れるところは人件費くらいですから、50歳代の働かなくなった医師を解雇してその3人分くらい働く若い人を雇おうとするでしょう。
50歳代になると会議も増えますし、診療そのものにかける時間は減りますし、当直も免除されたりして、若い医師の足手まといになっていくものです。
若い医師の給料を 50才代の医師の6割とすれば、ロートルを1人若い医師1人に取り替えるだけで、コストパフォーマンスは5倍(3÷0.6=5)になります。
定員が現在足りていない病院なら2人の50代を切って、3~9人の若い医師を入れたほうがはるかにいいわけです。
外来患者数や入院患者数は医師の数にほぼ比例しますから。病院長としては当然そう考えるでしょう。
そうなると 30歳代や 40歳代の医師が若い医師の教育も担当することになるので、よけいに過労気味になるわけですが。
まるで韓国の企業のようですが、あちらは 30歳代になるとそろそろ「給料泥棒」と呼ばれるようになるので、まだましかもしれません。
しかし、こんなことが行われると病院内には未熟な医師(20歳代)と過労で死にそうな医師(30、40歳代)しかいなくなり、医療事故が増えそうな気がします。
でも政府と政府に踊らされたマスコミの責任ですよね。
私は病院を辞めてから10年以上経ちますが、もう50歳代に踏み込みました。勤めていれば粛正の対象かも。
クビを切られる前に病院勤務から足を洗ってよかったと思います。
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