*

日本のリストラは悪いリストラ

公開日: : 最終更新日:2014/04/27 読書 ,

稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方 稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方
大前 研一
小学館 2013-09-05
売り上げランキング : 60
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この前読んだ大前研一の新刊本(↑)に、日本のリストラのやり方は幼稚で最低の結果しか生まないと書いてあったのがおもしろかったです。

日本以外ではリストラのやり方が全く違います。

欧米などの一流の企業には、次世代のリーダーを時間と費用をかけて育て上げるきちんとしたシステムがあるのです。

社員からもれなくリーダー候補を拾い上げるために、ほとんどの社員のデータを精密に作り上げています。

社員すべての入社してからの経歴と評価が 事細かにデータとして蓄積されています。

日本の社員のように「どこどこの部署に何年いた」、というだけでなく、そこでの部署でどれだけのプロジェクトをこなして、それぞれでどれだけの貢献をしたか、人間関係はどうだったかななどが詳細に書いてあるそうです。

だからアメリカの企業で「1000人カットする」と発表された場合、すでに過去のデータから 1000人の要らない社員を特定していることが多いです。

最終的に残る社員は必要不可欠の社員のみ

だから、リストラの後に急激に業績が回復する。

日本の企業の場合、「1000人カットする」と発表した時点では、誰をカットするまでは決めていません。

人数さえも適当に決めたものがほとんど。「1000人規模」とかいった場合が典型的ですね。

あとは社内の力関係で、つまり部門長のなすりつけあいで、部門それぞれの削減人数を決め、それぞれの部門長が しぶしぶ 「辞めさせやすい人から」 辞めさせます。

ですから、日本のリストラの場合は必要な人が社内に残らないことが多い

他の会社でも生きている実力のある人は、そんなメクラメッポウなリストラをする無能なトップのいる会社のもとでは働こうと思いません。

そのため、ほかでは使い物にならない(もちろん社内でも使い物にならない)人ばかりが残る傾向にあります。

ということで何回リストラしても業績は上向きません。クズを選別しているのですから、沈むばかり。

まあ、日本の場合、悪しき組合というものがあるので、ほんとに辞めさせなくてはいけない人を簡単に辞めさせられない事情があるわけですが。

これも変に公平性をよしとする日本の悪しき習慣かと思います。

それとも「どこどこの部署に何年いたけど そこでは何の落ち度もなかった」ということだけを重視しているのでしょうか。役所じゃあるまいし。

企業はあくまで利益を追求するものであります。

リストラというのは利益が出るように再構築するのが語源ですから、単に縮小する(リデュース:見境なしに首切りする)ことはリストラとは呼べません。

「日本のやり方は社員をただの頭数でしか把握しておらず、個人の成果や能力を公正に評価していない」、と大前先生はおっしゃっています。

逆に言うと、社員をみんなどれも同じようにクズ(給料泥棒)だと思っているに等しいのではないでしょうか。

本当の給料泥棒はそんなとんでもない経営を行っている経営陣のほうでしょうが。

###

関連記事

Googleアドワーズ&アナリティクス活用テクニック / 永松 貴光

Googleアドワーズ&アナリティクス活用テクニック 永松 貴光

記事を読む

チームハックス / 大橋悦夫 佐々木正悟

チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術 大橋 悦夫 佐々木 正悟

記事を読む

安心の財産形成術 / 山崎 隆

安心の財産形成術 山崎 隆 ファーストプレス 2012-05-18 売り上げラ

記事を読む

「年100回配当」投資術 / マーク・リクテンフェルド(2)

★★★★☆ 以前の記事「「年100回配当」投資術 / マーク・リクテンフェルド」の続きです

記事を読む

理想の結婚相手を見つける理論

以前紹介した書籍「残酷すぎる成功法則 / エリック・バーカー」ですが、本日読了。 エビデンスに

記事を読む

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) / 藻谷 浩介

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) 藻谷 浩介

記事を読む

壊れた地球儀の直し方 (扶桑社新書) / 青山 繁晴

壊れた地球儀の直し方 (扶桑社新書) 青山 繁晴 扶桑社 2016-06-02

記事を読む

朝90分。で稼ぐ人の仕事と生活成功ノート / 高島徹治

朝90分。で稼ぐ人の仕事と生活成功ノート 高島 徹治 幻冬舎 2004-08

記事を読む

東大のディープな日本史2 / 相澤理

★★★☆☆ 以前の記事「歴史が面白くなる 東大のディープな世界史 / 祝田秀全」と似た題名

記事を読む

世界史が面白くなる 首都誕生の謎 / 八幡和郎

★★★☆☆ 世界の主要国の首都とその町に関する歴史や逸話を解説しています。ついでにグルメガ

記事を読む

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(予想分配金提示型) の7月分配金決定

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(予想分配金提示型) 、愛称「Th

PRESIDENT 年収が10倍になるAI仕事術

★★★☆☆ プレジデントの 2026年5/29号 です。 AI

【FX】2026年7月2日のやばかった瞬間

2026年7月2日はじつは やばかった瞬間がありましたという話。

Claude Fable 5 が無料使用期間中

アンソロピックが 6月に発表したものの、米政府の輸出規制により日本では

ChatGPT で画像製作

ChatGPT にプロンプトを渡すだけで、写真のような画像が製作できる

→もっと見る

  • 2026年7月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑