*

逆説の日本史〈別巻3〉ニッポン「三大」紀行 / 井沢 元彦

公開日: : 読書

逆説の日本史〈別巻3〉ニッポン「三大」紀行 (小学館文庫) 逆説の日本史〈別巻3〉ニッポン「三大」紀行 (小学館文庫)

井沢 元彦

小学館 2012-11-06

売り上げランキング : 40854

Amazonで詳しく見る

by G-Tools

★★★★☆(最後のアラマタヒロシの解説が秀逸)

日本人ほど「三大――」が好きな民族は珍しいということです。

日本では古代から「三」という数字は一種の調和を表わす「霊数」であるとされてきたとのこと。

って、中国にも「鼎立」という概念はあったでしょう、三国志演義があれだけはやったんだから・・・とツッコミたくなりますが。

「二」だと対立して殺し合いになってしまいます。最小数で安定するのが「三」と。

物理学的にも三点支持が最も安定することを考えると、面白いところ。

特に日本人は「1」と「2」が争うと、「3」を間にたてて取りなすという傾向が強いようで、「3」の価値が過大評価され、結局三者が対等の立場で成立するというところが面白いです。

政局でもよく見られますよね。

で、この本は 霊数「三」にちなんだ全国津々浦々の聖地である多数の「日本三○」、「日本三大○○」を解説。

知らなかった概念が一気に頭の中に取り込めるおいしい一冊です。

###

関連記事

使える読書 (朝日新書) / 齋藤 孝

使える読書 (朝日新書) 齋藤 孝 朝日新聞社 2006-10 売り上げランキン

記事を読む

ザ・万歩計 / 万城目学

★★★☆☆ 『鴨川ホルモー』の作者のマキメ氏の初エッセイ。 作品から感じる すっとぼ

記事を読む

バビロンの大富豪 (2)

バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか ジョージ・S・クレ

記事を読む

雨の檻 (ハヤカワ文庫JA) / 菅 浩江

雨の檻 (ハヤカワ文庫JA) 菅 浩江 早川書房 1993-04 売り上げラン

記事を読む

深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫) / 北原 亞以子

深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫) 北原 亞以子 講談社 1993-09-03

記事を読む

朝日新聞がなくなる日 – “反権力ごっこ"とフェイクニュース / 新田哲史 宇佐美典也

朝日新聞がなくなる日 - “反権力ごっこ"とフェイクニュース - posted

記事を読む

誰も書かなかった 黒田官兵衛の謎 / 渡邊 大門

誰も書かなかった 黒田官兵衛の謎 (中経の文庫) 渡邊 大門 中経出版 20

記事を読む

仕事ができる人に変わる41の習慣 朝イチでメールは読むな! / 酒巻久

仕事ができる人に変わる41の習慣 朝イチでメールは読むな! (朝日新書) 酒巻 久

記事を読む

呆韓論 / 室谷克実

呆韓論 (産経セレクト S 1)室谷克実 産経新聞出版 2013-12-05売り

記事を読む

手塚治虫短編集(1)夜よさよなら

手塚治虫短編集(1)夜よさよなら (講談社漫画文庫) 手塚 治虫 講談社 1

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【FX】3本の RCI を使った自動売買プログラム (3)

「 3本の RCI を使った自動売買プログラム (2)」の続きです。

2024-11-18 愛車が不調に

一昨日ですが、愛車(BMW 318i)に乗ると警告画面が。

新・臆病者のための株入門 / 橘 玲

★★★★☆ 旧版も読んだのですが、新NISA 対応というだけ

モノラルアンプの価値

モノラルアンプというのはステレオアンプと違い、1つの入力を増幅して出力

喪中はがき

実母が 2024年7月25日に亡くなったので、喪中はがきを出そうと思っ

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑