成功する里山ビジネス ダウンシフトという選択 (角川新書) / 神山典士
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読書
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成功する里山ビジネス ダウンシフトという選択 (角川新書) 神山 典士 KADOKAWA / 角川学芸出版 2017-07-10 売り上げランキング : 36125 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★☆☆
里山とか里海とか結構惹かれるんですよ。
人口減少のこの時代を「下山(げざん)の時代」と呼び、高度成長期とは別のコンセプトで考える必要があります。その時代で人口過疎に悩む地方の活性化のしかたを教えてくれます。
コンセプトとは「みみずの視点の町おこし」、「積極的下層市民」など。
いくつかの成功している地域を紹介していますが、何人かのキーパーソンを主人公にしたストーリー展開で書かれています。やや全体像がわかりにくいのですが、感情移入できるためか興味深く読ませます。
瀬戸内国際芸術祭で活性化した小豆島や島根県隠岐郡海士町は TV でもよく紹介されますね。
個人的には平田オリザの活動が非常に面白かったです。劇団にはいつでも稽古のできる劇場が必要(住み込みできることが結構重要)だという指摘はなるほどと思わせ、それを地方で持て余している建物(ハコ)に求めたところ、豊岡市活性につながったケースを紹介。
みみずの視点の町おこし
「みみずの視点の町おこし」は、移住を成功させるにはにはまず移住して地方に溶け込んで少しずつ周囲を活性化させるということです。
まず地中を深く堀りおこすみみずになった気持ちで、複業、継業で暮らしをたててから、地域住民に新たな視点を提供して活性化していくということ。
ここでの継業とは跡継ぎのいない店舗、工芸品などの事業を引き継ぐことです。
積極的下層市民
「積極的下層市民」とは都市で忙しいが収入の高い暮らしより、地方で収入は低いがのんびりした暮らしを積極的に選んだ人のこと。
ネットがつながれば、むしろ田舎の方がクリエイティブな仕事ができたりするでしょう。
仕事以外に米も野菜も作れるようになるしね。
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