弥縫録 / 陳舜臣
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最終更新日:2024/04/02
読書
陳舜臣のエッセイ集。「中国名言集」という副題がついています。
これは 1986年発行の文庫本ですが、1980年にハードカーバーで出たのが最初のようです。
弥縫録は「びほうろく」と読みます。備忘録を作者がもじって名付けたようです。
中国から由来した単語、成語の説明がずらり。
作者なりの解釈などが載っており、いわゆる漢字本に載っているペラペラの知識を補ってくれてありがたいです。
*
曲水の宴についての解説が「濫觴」のページに載っていましたが、書聖の王羲之が始めたとは知りませんでした。
王羲之が蘭亭に客を招いて庭の曲水に盃を浮かべて漢詩を詠んだのが曲水の宴の始まりであるというのはなかなかおもしろいです。
ついこの前、NHK TV の Core Kyoto という番組で、京都の城南宮での曲水の宴の様子を観たばかり。
今の日本では盃は使いません。
いかに大きな盃であっても 不安定すぎて 載せた紙片が川下の人に届かないこともあったからでしょうね。
*
でも曲水の宴って上流の人から下流の人への一方通行で、これを観た人の中には ちょっとサベツ的だ、イジメだと 反シャ的に叫ぶ人もいるかもしれません。
そのときは回転寿司に場所を移せばいいと思うゾよ。
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