本当は謎がない「古代史」/ 八幡和郎 (2)
公開日:
:
読書
「本当は謎がない「古代史」/ 八幡和郎」の続きです。
この本の後半では次のようなことがらが、証拠とともに述べられます。
- 東大寺大仏の建立や国分寺の設立は価値ある投資
- 藤原仲麻呂の中国化政策は大きな視点で見ると唐の衰退を見て打ちだした良策
- 光仁天皇の即位で天智天皇系が返り咲いたと考えるのはお門違い
- 桓武天皇の母の高野新笠は豊璋の弟の子孫で、有名な武寧王の10代後の子孫:ただ、日本では下級貴族の家にすぎない
- 遣唐使は自然消滅の形で廃止された(唐の衰退により脅威でなくなったために国交の必要がなくなった)
今まで信じていたこととはちょこっと違うなあ、という印象でした。
*
この本では古代までなので、武士の台頭は語られませんが、貴族が荘園経営を委託したことにより武士が生まれたとは書いてあります。
その後は・・・委託すると母屋まで盗られるのですよね。
これは新大陸の経営を任せていた者に盗られてアメリカを建国されたイギリスと同じ過ちですね。
そんな苦い失敗をしたイギリスはなぜ香港を完全に盗ってしまわなかったのでしょうね。香港は清国から借りていたのであって、今の中共に返すスジアイはないのに。
*
話がそれましたが、歴史を学ぶのではなく、歴史に学ぶことが重要なんですね。
###
関連記事
-
-
里山資本主義 のうなんかしょう
里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21) 藻谷 浩
-
-
なぜ「反日韓国に未来はない」のか / 呉善花
なぜ「反日韓国に未来はない」のか(小学館新書) 呉善花 小学館 2013-12-
-
-
The万年筆 / 梅田晴夫
★★★☆☆(The筆年万と違うで) 1974年発売。現在絶版中で入手困難です。 私は
-
-
アマゾンのロングテールは、二度笑う 「50年勝ち組企業」をつくる8つの戦略 / 鈴木貴博
アマゾンのロングテールは、二度笑う 「50年勝ち組企業」をつくる8つの戦略 (講談社
-
-
本当は謎がない「幕末維新史」 幕府再生はなぜ失敗したのか? / 八幡和郎
★★★☆☆(面白い) 八幡和郎先生の本。 いろんな人がいろんなことを言っている幕末~
-
-
「週4時間」だけ働く。 / ティモシー・フェリス
「週4時間」だけ働く。 ティモシー・フェリス 田中じゅん 青志社 2011-0
-
-
超・技術革命で世界最強となる日本 / 三橋貴明
超・技術革命で世界最強となる日本 三橋 貴明 徳間書店 2015-05-29 売
-
-
忍法八犬伝 / 山田 風太郎
忍法八犬伝 忍法八犬伝 (徳間文庫) 山田 風太郎 by G-Tools
-
-
歴史人物おもしろ裁判所―現代の法律で歴史人物を裁いてみれば…!? / 上野昭三
歴史人物おもしろ裁判所―現代の法律で歴史人物を裁いてみれば…!? 上野昭三 コスモ
-
-
人の5倍売る技術 (講談社+α新書) / 茂木 久美子
人の5倍売る技術 (講談社+α新書) 茂木 久美子 講談社 2011-04-






