本当は謎がない「古代史」/ 八幡和郎
公開日:
:
最終更新日:2020/06/03
読書
★★★★☆
引き出しの多い八幡和郎センセイの歴史本。
古代史をうがって読むからナゾが生まれ、珍説が生まれるのだとおっしゃっておられます。
素直に読んで、今の世界でも通用するような汎用性のある感覚で判断すれば、ほとんどのナゾは解けるそうです。
第一章から第四章では、
- 弥生人の本流は中国の長江領域の稲作民が半島経由でやってきた
- 神武天皇は日向を男性のみ数人の規模で出奔した
- 神武天皇は大和盆地の南西部のみを領有しただけ(北部の三輪地方のほうが優勢)
- 欠史八代についてもナゾはない(全員実在した)
- 崇神天皇がようやく大和盆地全体を支配した
- ヤマトタケルは関東と南九州を征服したにとどまった(筑紫地方には踏み込めず)
- 要するに、九州に邪馬台国があった時代の大和地方にももっと栄えたクニがあった(邪馬台国とヤマト王朝とは無関係)
などが、証拠とともに提示されています。
このあたりは私の従来からの知識と変わりませんが、世間一般の認識とはズレるかもしれません。
このあとも、「神功皇后は実在した」、「聖徳太子は実在した」、「継体天皇が新しい王朝の創始者のはずはない」、「藤原不比等はただの運の良かっただけの人」など面白い話題がどんどん出てきます。
歴史のナゾ、珍説、陰謀論などの好きな方は、一度この本を読んで冷静に考えてみることをお勧めします。
関連記事
###
関連記事
-
-
浮世絵「名所江戸百景」復刻物語 / 東京伝統木版画工芸協会
★★★☆☆ 著者の東京伝統木版画工芸協会というのは浮世絵を復刻できる体制を整えるために作ら
-
-
不知火軍記 / 山田 風太郎
不知火軍記 (集英社文庫) 山田 風太郎 集英社 1991-01 売り上げ
-
-
なぜ日本だけがこの理不尽な世界で勝者になれるのか / 高橋洋一
なぜ日本だけがこの理不尽な世界で勝者になれるのか posted with am
-
-
パスファインダー / 大前研一
大前研一通信特別保存版PartIII パスファインダー <道なき道を切り拓
-
-
洛陽城の栄光―信長秘録 (幻冬舎文庫) / 井沢 元彦
洛陽城の栄光―信長秘録 (幻冬舎文庫) 井沢 元彦 幻冬舎 1997-04
-
-
経済で読み解く日本史3 江戸時代 / 上念司 (2)
経済で読み解く日本史3 江戸時代 posted with amazlet at
-
-
ふたりだけのSeason (2) / わたせせいぞう
ふたりだけのSeason (2) (角川文庫―わたせせいぞうコレクション) わた
-
-
結果を出して定時に帰る時間術 / 小室淑恵
結果を出して定時に帰る時間術 (sasaeru文庫 こ 2-1) 小室 淑恵
-
-
日本地図から歴史を読む方法〈2〉―なぜ、そこが“事件の舞台”になったのか…意外な日本史が見えてくる (KAWADE夢新書) / 武光誠
日本地図から歴史を読む方法〈2〉―なぜ、そこが“事件の舞台”になったのか…意外な日本
-
-
逆説の日本史 18 幕末年代史編1 / 井沢 元彦
逆説の日本史 18 幕末年代史編1 井沢 元彦 小学館 2012-03-12






