外来種のカニ対策にタコを持ち込んだイタリア人の末路
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日記
「外来種のカニ対策にタコを持ち込んだイタリア人の末路」という Youtube ビデオがありました。
イタリアのアドリア海沿岸で増殖する外来種ブルークラブ対策としてタコを放流した結果、タコがカニだけでなく養殖の貝まで食べ始め、新たな問題を引き起こしたという、予測可能な結果になりました、とさ。
このビデオの内容を Lilys にまとめてもらいました。
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ブルークラブ
ブルークラブは渡りガニ科に属する大型のカニで、甲羅の幅は最大23cmに達する 。
オスのハサミの先は青く、メスのハサミの先は赤いのが特徴である 。
貝類、甲殻類、魚、水草、有機物の欠片など、あらゆるものを食べる完全な雑食性である 。
どんな硬い貝でもこじ開けられる強力なハサミを持つ 。
塩分濃度や水温の変化に強く、汽水域など他のカニが住めない幅広い環境に適応できる 。
脱皮直後の甲羅が柔らかい状態(ソフトシェルクラブ)で収穫され、甲羅ごと丸ごと食べられる高級食材としてアメリカでは人気がある 。
イタリアへの侵入経路と被害の実態
バラスト水による侵入
ブルークラブは大型船がバランスを保つために注入するバラスト水に、幼生が混入してイタリアの港に運ばれた 。
現在は国際条約によりバラスト水の処理が義務付けられているが、既に定着したブルークラブを除去することは困難である 。
養殖業への壊滅的な被害
ブルークラブは養殖ロープに張り付き、ムール貝やアサリを次々と食い荒らす 。
強力なハサミで養殖用のネットや網まで切り裂くため、漁具自体にも被害が出る 。
アドリア海沿岸の養殖場では被害が相次ぎ、年間数千万ユーロ(数億円)に上る被害額が出ている 。
ブルークラブ対策としてのタコ放流と予期せぬ結果
イタリア政府はブルークラブの被害を食い止めるため、天敵であるタコの放流を決定したが、その結果、新たな問題が発生した。
ブルークラブは繁殖力が非常に高く、メス1匹が一度に数百万個の卵を産むため、人間の手による捕獲では増殖速度に追いつかない 。
食材としての活用も試みられたが、消費が追いつかず根本的な解決には至らなかった 。
地中海に生息する在来種のタコは甲殻類を好んで捕食するため、ブルークラブの天敵として期待された 。
特に、産卵前のメス1匹を仕留めるだけで数百万匹の繁殖を防げる計算であった 。
タコも貝を食べるため、養殖場への影響が懸念されたが、タコはブルークラブが多い岩礁周辺を好み、貝の養殖場がある砂地とは棲み分けられると想定された 。
何もしなければ漁業が壊滅するため、リスクを承知でタコの放流が承認された 。
タコ放流の実施と初期効果
2026年、ボローニャ大学主導のオクトリュープロジェクトが開始され、数千匹のマダコが海に放流された 。
タコが定着しやすいように、セメントと粘土で作られた人工の巣穴も海底に設置された 。
タコは8本の腕でブルークラブの動きを封じ、唾液に含まれる毒で弱らせて仕留める 。
放流されたタコがブルークラブを捕食する様子がカメラで複数記録され、捕獲数も増加した 。
研究者により、産卵前のメスを仕留めることで数百万匹の繁殖を抑えられる可能性が示された 。
タコによるブルークラブの捕食が確認されたことで、イタリア政府はタコ放流の継続を決定した 。
予期せぬ新たな問題の発生
タコ放流から数週間後、岩礁周辺のブルークラブは減少した 。
しかし、餌が少なくなったタコはより広い範囲に移動し始め、養殖場に近づき、ムール貝を食べ始めた 。
アドリア海北部の養殖場から、ブルークラブではなくタコによる被害報告が相次いだ 。
ブルークラブがこれほど早く減るとは予測できなかったため、タコが別のものを食べるのは当然の結果であった 。
結果として、カニの被害がタコの被害に変わっただけであった 。
漁師からは「カニを追い払ったら今度はタコが来た」という苦情が寄せられた 。
岩の隙間に潜むタコをすべて捕獲することは難しく、さらに養殖場周辺でタコが増え始めているという報告も入った 。
タコの天敵を放すという案も出たが、それはできない状況であった 。
外来種問題の複雑性と解決への模索
外来種問題は生態系だけでなく、経済や社会、文化にまで影響を及ぼす複雑な問題であり、その解決には多角的なアプローチが必要である。
タコも捕獲して食材として流通させることも検討された 。
イタリア料理ではタコのパスタが定番であり、漁師の収入源にもなる可能性がある 。
ブルークラブはアメリカで高級食材として需要が高く、イタリアで捕獲して輸出できれば、収入確保と個体数抑制を両立できる 。
しかし、メス1匹が数百万個の卵を産むため、食材として売るだけでは増殖速度に追いつかない 。
中国への輸出も検討されている 。
食材活用における課題
ブルークラブは生きたまま輸送しないと鮮度が落ちやすいため、アメリカまでの輸送コストが現状では採算が取れない 。
ブルークラブは強いハサミで網を切るため、従来の漁具では効率よく捕獲できない 。
カニ型の罠や専用の網への切り替えが必要だが、漁師にとって設備投資の負担が大きい 。
政府による補助制度は始まっているが、申請が複雑で、従来の漁師が手続きに慣れていないという新たな問題がある 。
生態系の問題が経済の問題、そして社会の問題へと連鎖していくのが外来種問題の複雑さである 。
外来種問題の教訓
外来種を一つ持ち込んだだけで、これほど複雑な問題に発展するとは予想できなかった 。
善意で行われたタコの放流が、生態系を大きく変えてしまう結果となった 。
かつて日本でもハブ駆除のために放ったマングースが、アマミノクロウサギを襲った事例があるように、外来種問題に簡単な答えはない 。
生態系は一つを変えると必ずどこかに影響が出る、それが自然の恐ろしさであり複雑さである 。
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ということで、地中海マダコをモロッコから最も輸入している日本人がだまっているわけはありません。^^
「今度はイタリアの海に日本人を放流しろ」という意見もありますが、「イタリア産マダコを獲れただけ全量輸入する」とメローニさんに言うだけでいいのではないでしょうか。
「上海蟹」にハサミの色が変わったものが含まれてくるようになるのとどちらが早いかという話かも。
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