マーチンゲール法
*
マーチンゲール法というのは、簡単に言うと勝つまで倍賭けするという、古典的なギャンブルの賭け方です。
負けるとゼロで、勝つと掛け金が二倍になるギャンブルで、勝率が 1/2 のときには この法則は成立しますが、そんなギャンブルは実際にはないですね。
必ず、胴元が一定額をピンはねしますので。
仮にあるとします。 最初に 1万円ではじめ、n回めの勝負で勝つとすると、
- それまで賭けた累積の負けが2n-1(万円)
- 勝って戻ってくる額が 2n(万円)
であり、常に1万円多い。
だから勝つまでがんばって、一回でも勝てば勝ち逃げで降りれば必勝です。
しかし、負けが天文学的金額になったときには財布は底をつきますし、それに張り合うだけの相手もいなくなり、負けたまま勝負が終わってしまうリスクがあります。
勝つときは 1万円のリターン、負けるときは破産、という可能性が高い法則です。
そして一文無しが世に量産される・・・というわけです。
*
さて、ここまではどんな本にも載っています。 本で読んだことはないですが、この逆のケースを考えてみました。
*
【勝つと掛け金を二倍にするということのリスク】
勝ち続ける限り2倍かけるというやり方です。負けたら1万円から始める。
胴元もいないギャンブルで、かつ勝率は 1/2 という公平なギャンブルでさえ、ずっと勝ち続けても、一回負ければ儲けはすべて失われるってことです。
負けたら1万円のソン、勝っている間は儲けがどんどん増えるからいいだろうって? いつやめるんですか(今でしょ!)。
欲が出て負けるまでやめられませんよ、普通の人は。
バカ勝ちした絶頂期に勝負をやめられるような人は まずギャンブルはしそうにないしね。
だから必ず負けてやめる・・・あるいはやめざるをえなくなる。
*
え、そんなバカなことはしない?
世の中の FX、株、投資信託などで損をした話はこれによく似たケースです。
最初10万円で儲かったので、100万円つぎこんだらふっとんだ、とかね。^^;
詐欺商品にも結構ありますね。最初はきちんと配当金をわたして、客が信用してさらに大金をつぎこんでから トンズラ。
*
同じギャンブルや投資にはそれ以上つぎ込まないほうが懸命です。
もしやるなら少しずつ分割して投入してください。
できるなら他の投資に分散してリスクを減らしてください(それがノーベル賞をとったポートフォリア理論)。
###
関連記事
-
-
S&P500 についての雑談
最近、史上最高を更新中の S&P500 についてのお話です。 S&P500 と
-
-
ビットコインについて考えてみた
ビットコインは数ある電子通貨の一つですが、ほかのも似たようなものなので ビットコインについて
-
-
FX トレード 2014/11/28-2014/12/1
この期間は MetaTrader4 で EA の検証を主にやっていました。 11/29,30
-
-
[FX] ボリンジャーバンド逆張りプログラム
鹿子木 健 という人の下の本に紹介されている原法を少しいじってみました。 終値がボリンジャ
-
-
ラテ・マネーを惜しみましょう
ラテ・マネーとはコーヒーのラテを買うくらいの些細な金額のこと。 対象はコーヒーとは限らず、少額
-
-
ヤフーカードなかなかよい
キャンペーンで 10000円分の Tポイントがもらえるということで、申し込んでみました。
-
-
【FX】Titan Scalper という EA
情報が少ないのですが、最近調子のよさそうな EA を見つけました。 Titan Scalper
-
-
[FX] Tokyo Box(ロンドン・コーリング) の新作プログラム (4) 1週間実働結果
前回の記事「Tokyo Box(ロンドン・コーリング) の新作プログラム (3)」の続きです。
-
-
タックスヘイヴン TAX HAVEN / 橘 玲
タックスヘイヴン TAX HAVEN 橘 玲 幻冬舎 2014-04-10
- PREV
- ザルな対応
- NEXT
- 騙されるニッポン / ベンジャミン・フルフォード