ラインの虜囚 (ミステリーランド) / 田中 芳樹
公開日:
:
読書
![]() |
ラインの虜囚 (ミステリーランド)
田中 芳樹 講談社 2005-07-07 売り上げランキング : 483428 by G-Tools |
★★★☆☆
田中芳樹のジュヴナイル。
ミステリーランド
「ミステリーランド」というのは講談社の書籍シリーズ。2003年から配本しているようです。
「かつて子どもだったあなたと少年少女のため」というのがコンセプト。
ルビがうってあり、いかにも子供のためのシリーズですね。
毎回作者が変わり、児童文学者ではなく、一般の小説家が多いです。
立派な装丁で、変形箱入りなので、甥 姪や孫への贈り物にもぴったりという路線をもねらっているのでしょう。
あらすじ
舞台は 1830年のパリ。フランス人とカナダネイティブとの混血少女コリンヌが主人公。
初めて会った祖父の伯爵から、ラインの川縁にある塔に幽閉されている人物が死んだはずのナポレオンなのか違うのかを確かめてくれば遺産を相続してやる と言われ、旅が始まります。
夜のパリで出会った酔いどれ剣士モントラシェ(偽名)、カリブの海賊王ラフィット、若き自称天才作家アレクサンドル・デュマを”3銃士”に配した冒険劇。
塔に幽閉されている仮面の人物の正体は?
コリンヌは祖父に認められ、爵位を継げるのか?
*
田中さんの作品の中では「アップフェルラント物語」とか「耕平&来夢シリーズ」、「カルパチア綺想曲」、「晴れた空から突然に…」、「バルト海の復讐」、「月蝕島の魔物」あたりと同系列に入る、いわゆるジュヴナイル・ミステリー小説です。
すぐに読めてしまい、ちょっと物足りないのですが、いつもながらラストがすばらしい。
ワタシのようなおっさんにも楽しめました。
*
一昨年、新書化されていますね。
![]() |
ラインの虜囚 (講談社ノベルス)
田中 芳樹 鶴田 謙二 講談社 2012-10-04 売り上げランキング : 368898 by G-Tools |
お読みになる方はこちらをどうぞ。
関連記事
###
関連記事
-
-
趣味は読書。 (ちくま文庫) / 斎藤 美奈子
趣味は読書。 (ちくま文庫) 斎藤 美奈子 筑摩書房 2007-04 売り上げラ
-
-
論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス) / 倉島保美
論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス) 倉島 保美 講談社 2
-
-
拝金 青春経済小説 / 堀江貴文
拝金 青春経済小説 堀江貴文 徳間書店 2010-06-30 売り上げランキン
-
-
おぼろ探偵帖 / 山田章博
おぼろ探偵帖 (Paper comics) 山田 章博 日本エディターズ 199
-
-
世界最強の地政学 / 奥山 真司
★★★☆☆ Youtube でいつも観ている番組にレギュラーで出ている人。地政学の教材もそ
-
-
社長の勉強法 / 池本克之
上場請負人と呼ばれるプロ経営者が書いた 社長の勉強法 池本克之 アスコム 2
-
-
世界遺産・秘められた英雄伝説 / 平川 陽一
世界遺産・秘められた英雄伝説―遺跡・建造物が語りかける「壮大なドラマ」 (PHP
-
-
臨安水滸伝 / 井上 祐美子
臨安水滸伝 臨安水滸伝 (中公文庫) 井上 祐美子 by G-
-
-
清潔はビョーキだ(2) / 藤田 紘一郎
清潔はビョーキだ (朝日文庫) 藤田 紘一郎 朝日新聞社 2001-01 売り
-
-
「義を見てせざるは勇無きなり」のほんとうの意味
以前の記事「韓流時代劇と朝鮮史の真実 (扶桑社新書) / 宮脇 淳子 」の中で書くのを忘れました
- PREV
- ジョー・サンプル死去
- NEXT
- 朝日新聞、なにを恐れる








