スーチー女史は善人か / 高山 正之
公開日:
:
最終更新日:2019/01/26
読書
新潮社 (2011-08-28)
売り上げランキング: 117,368
★★★☆☆
週刊新潮に連載されている高山正之さんの辛口コラム「変見自在」の 2005年3月から2006年5月分をまとめたもの。
そのうちの1章「アウンサン・スーチーは善人か」の内容をご紹介。
ミャンマー(旧ビルマ)はビルマ人の単一民族国家であったが、19世紀に征服した英国はいつものように民族同士を戦わせるべく、インド人、華僑を引き入れて金融と商業をやらせ、山岳民族(モン・カチン)を引き入れて軍と警察をやらせ、ビルマ人を圧迫した。
第二次世界大戦後に英国が去ってからビルマ人の首相は鎖国し、最貧国に落ちた。徳政令も何度もやった。国から印僑と華僑を自主的に出て行かせるために。
モン・カチンの両民族にはとどまってもらい、国の名前も自分たちの民族名「ビルマ」に拘泥せずにミャンマーに変更し、平和的な多民族国家として再出発することにした。
スーチーはイギリスが送り込んだ。亡くなった夫は英国の諜報部員。
英国の指示か、スーチーは反体制派(ビルマ人、モン人、カチン人)を扇動し彼らを糾合して政権を奪取した。
20年間も幽閉されていたと日本の新聞は書くが、湖畔に立つ優雅な大豪邸でゆるーい軟禁状態だっただけ。
政権をにぎって早速ロヒンギャを迫害するなど DQN のパープー女。
さて、混乱を起こして旧宗主国の影響力を復活させたい英国の陰謀は成功するのか。
*
日本の新聞を読んでいると全くコトの本質がつかめませんが、この本(というか「変見自在」シリーズ)を読むと世界の裏の裏である醜い姿までがよくわかります。
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