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作りやすい高音質スピーカー: 測定とシミュレーションで高性能を徹底追及 / 小澤 隆久

公開日: : オーディオ, 読書

作りやすい高音質スピーカー: 測定とシミュレーションで高性能を徹底追及 作りやすい高音質スピーカー: 測定とシミュレーションで高性能を徹底追及
小澤 隆久
誠文堂新光社 2013-04-23
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★★★★☆

自作スピーカーの理論と実例

スピーカー自作界では理論派で有名な小澤さんの本。

月刊誌「MJ 無線と実験」での連載から 30作品を選んで掲載。

パソコンソフトでの測定結果やシミュレーション方法なども書かれており、説得力ありすぎ(このへんが他のナンチャッテ評論家と決定的に違うところ)。

小澤さんは QWT 方式がお得意なのですが、この本では密閉型が少々、バスレフ、ダブルバスレフ、QWT が同程度となっており、各方式の対比もなされています。バックロードホーンがないのがサビしい。

イコライザー回路(長岡先生のPST回路のようなもの)で周波数をいじったり、吸音材の質・量・部位についての実験も非常に興味深い。

QWT に関しては吸音材の使い方が非常に参考になります。私も自作の QWT に応用して確かに不要な共鳴と周波数のアバレが抑えられました。

作品はありませんが、QWT の音道を絞る(Tapered QWT = TQWT)ことにより最低共鳴周波数を下げられる(奇数次高周波も抑えられる)こともちらりと触れられています。

次回の著書あるいはこの書の改訂版には TQWT の作品とともに解説して欲しいですね。

箱よりもユニット

ただ、この本での一番の教訓はいいユニットを選ぶのが最も大切だということ。それを言うとミもフタもハコもないのですが。

箱の方式は低音を補強することがメインですけど、Mark Audio のユニット Alpair10 の最低共振周波数(F0)は 35Hz なのでどんな箱でも低音が出てしまうんですね。

これなら悩まず普通に素直なバスレフでOK。

Fostex の高級品 MG130HR でも F0 は 58Hz ですもんね。まあ、私の耳では 58Hz も聞こえないですけど。^^

もっとも普通の人が認識しているスピーカーの「低音」は 100-200Hz なので、100Hz 以下は単なる風圧とか低周波波動の領域ですけど。

今年の夏のオントモMOOKの付録も Mark Audio 製のユニットのようです。期待できるかな。

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